- parry ページ18
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いじめられたからしんじゃった
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gt「……そういう意味じゃないって話、最後までちゃんと聞けよ」
倒れ込んだシーツからはまだ、あの日の匂いがする。
食べ物ひとつ胃に落とす度、彼女の痩せた手を思い出した。もっと出来たはずだった。考えたら、たどり着けた答えだった。
たった一年の知人関係。でも俺は、叶うなら何年だって。望んで。
連絡も、遺書も、一文字すら遺していかなかったのは、彼女なりの優しさであって、俺にとってはそうじゃない。
家の場所も、休日の予定も、これからどうしたいかも。後に続くはずだった言葉は一生、埃の積もる肺の中。
彼女はいつも聞く耳を持たない。
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tr「……だから俺にしとこって言ったのに」
窓二枚とカーテンの向こう。俺の部屋からも見通せたあの場所で、彼女の足は揺れていたらしい。
ごく当たり前に、淡々と時計が回る。
死化粧の施された彼女を見ても、何も感じない心だった。
ほんとか嘘かは知らないけれど、誰かのすすり泣く声がする。静かに周りを見回して、口元に手を当てた。
俯いて、紛れて、そしたらこの口角は誰にもわからないから。
Aの彼氏さん、今日来てないみたいだよ。
摘んだ骨の一欠片を、そっとポケットに隠して。
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py「もっといいサボり方あんのになぁ」
通学路からそれた公園。誰もいないトイレ。さっと私服に着替えたら、一日がはじまる。
行先も見ずに電車に乗って、寝て、起きて、降りる。
適当に歩いて、ふと鼻をくすぐる潮風に前を向けば、見渡す限りの青がそこにあった。
堤防に座ってライターを鳴らす。きつく残る紫煙の香りで、彼女の髪を忘れたいと思って。
溺れるように呼吸が詰まる。喉が焼けて、海鳥が泣いていた。
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すいみん。(プロフ) - こんな夜に死ぬ程泣いてしまいました。起きる頃には目が腫れていそうです。背景描写や細やかな心情描写が繊細で儚いのに粘っこく心に残る小説でした。解像度も高く本当に言ってそうorやってそうな行動ばかりで脱帽です。無理なさらず更新頑張ってください！！ (1月13日 23時) (
レス) @page20 id: f12e90341c (このIDを非表示/違反報告)
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