第七話「気になる人」 ページ8
貴方 視点
『はっくしゅ!』
らっだぁ「なに、風邪?」
『大丈夫〜。鼻がムズムズしただけ〜』
渋谷さん達と別れて数分後、私達はらだおくんがカワセさんに言っていたように私の家でスマブラをやっていた。
『はい、らだおくん弱いね〜』
らっだぁ「はぁ〜、もう今から本気出すから」
ぺんちゃんは早々に落ちてしまったので、今はらだおくんとの一騎打ちだったが、見事にスマッシュを決めて煽っていた。因みに撮影は撮り終わっているので、これは本当に単なる遊びである。
『ぺんちゃーん、続きやるって〜』
見るのは楽しいけど仕事が溜まりに溜まってるぺんちゃんは、合間を見つけて作業をやっている。
ぺいんと「ちょっとまってて!」
キリがいい所で終わらせたいようで、ぺんちゃんは真剣にパソコンに向き合っている。
『たまには息抜きも大事だよ〜?』
ぺんちゃんはよく無理するくせがあるから、ちゃんと休憩しているか心配だ。昔から、色々と溜め込みやすく、それでいて自分には関係ないことまで請け負いやすい性格をしてるから。
ぺいんと「あとちょっとだから!これ終わったらすぐ行く!」
急いでいるのかタイピングの音が大きくなる。人に心配をかけないようにしているのかもしれないけど、それじゃ逆効果だよ。
『わかった〜、頑張れ〜』
けれど口に出したらそれを気にしすぎてしまうから言わない。とりあえず来るまでは次のキャラをどれにしようか選んでいる。
らっだぁ「Noraはさっきの人達どう思う?」
『さっき?あー、KNRさん?』
らだおくんも私と同じことをしながらいきなり尋ねてきた。さん付けが合ってるかどうかは知らないので、とりあえず付けておいた。
らっだぁ「うん。Noraの目から見て、どう?」
『んー、良い人達なんじゃない?あ、でも渋谷さんはなんかずっと見てたから、気になるよね〜』
その瞬間、らだおくんもぺんちゃんも石像みたいに動きを止めた。
『どうかした〜?』
らだおくんの前で手を振りながら尋ねる。
らっだぁ「…いや、なんでも」
『そっか〜。んじゃ、続きやろ〜』
何か引っかかるけど、何も無いって言ってるなら言及しても意味ないから続きを促す。ぺんちゃんはすぐに作業をやめて隣に座った。
『作業はもういいの?』
ぺいんと「うん、後でもできるし」
心境に変化があったみたいだけど、よく分かんないしまあいっか〜。
その後、1対2を申し込まれたが勝ったAだった。
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シーク(プロフ) - miiiimyeeさん» ありがとうございます。これからも気長に投稿致しますので、よろしくお願いします。 (2022年1月24日 2時) (レス) id: 91eb3b47ba (このIDを非表示/違反報告)
miiiimyee(プロフ) - 一気見してしまいました!今後も楽しみにしております! (2022年1月23日 19時) (レス) @page29 id: 78df5c06aa (このIDを非表示/違反報告)
シーク(プロフ) - ラピスさん» ご指摘ありがとうございます。早急に直したいと思います。 (2021年12月30日 16時) (レス) id: 91eb3b47ba (このIDを非表示/違反報告)
ラピス(プロフ) - 五円札になってますよ(コソッ) (2021年12月30日 8時) (レス) @page17 id: 2aba3889f7 (このIDを非表示/違反報告)
シーク(プロフ) - 名無しのpさん» ありがとうございます。頑張ります。 (2021年11月21日 0時) (レス) id: 91eb3b47ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:loW | 作成日時:2021年11月19日 22時