第三十話「特別？」/ ページ33
『Noraさんそれくらい普通に話すで？』
おじじ「じゃあさ、俺とあの子との出会いも聞いた？」
『PUBGの大会に出場してたNoraさんの腕前をおじじが気に入ってDMした』
正解、とでも言うようにおじじが口笛を吹いた。
おじじ「その時の彼女はね、仲のいいらっだぁさんとぺいんとさんにしか、今の配信態度でしか話してなかったんだよ。」
『…は？』
それからおじじは、Noraさんとのことを話してくれた。最初は文面でも分かるようにとても冷たくて、相手にはされるが話題は直ぐにバッサリと切られていた。今のNoraさんからは考えられない。
おじじ「おじじって呼んでくれるようになって、タメ語で話してくれるようになるまで一年以上はかかったかな。それに配信のことしか話してなかったしね、最初は。」
何をしても敬語のまま。返信だって最低5分以上後に返す。それくらい、あの時のNoraさんは裏と表が激しい人だったんだとか。
おじじ「でもそれをするのは勧誘してくる人やチームのオーナーだけだったんだって。だるま達が言ってた。」
それから直ぐにだるまさん達を紹介したおじじは、Noraさんがどんな風なのか聞いたらしい。そしたらだるまさんは普通に
だるま「え？Noraさん？普通に優しいし、ええ人やで！遅刻とかしても怒らんし、すぐにディスコの返信と来るし、あんなええ人おるんやな！」
と、裏も表も関係の無いNoraさんとして接していたらしい。
けど多分、正しいのは最初のおじじへの接し方の方だろう。だってNoraさんは、" あの " らっだぁさん達にさえ、テンションが低いまま接していたのだから。
『…そのNoraさんが、おじじの名前を出した瞬間に怯えだしたから、気になっただけ』
おじじ「怯える？」
僕は今日の出来事をおじじに話した。
おじじ「これは俺が知人から聞いた話なんだけどさ」
何か心当たりがあったのか、おじじはまた話し始めた。
おじじ「ニュースにこそなってないんだけど、今はもう解体したチームが、ある一般人を無理矢理勧誘したんだよね。しかも大衆の前で。」
『は？』
おじじ「そして同時期、Noraちゃんは二ヶ月の活動休止を発表した。聡明なハルちゃんなら、これがどういう意味か分かるよね？」
だからNoraさんは、おじじを怖がったんだとようやく気付いた。部屋の中は騒がしいと言うのに、ここだけ妙に静かに感じた。
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シーク(プロフ) - miiiimyeeさん» ありがとうございます。これからも気長に投稿致しますので、よろしくお願いします。 (2022年1月24日 2時) (
レス) id: 91eb3b47ba (このIDを非表示/違反報告)
miiiimyee(プロフ) - 一気見してしまいました！今後も楽しみにしております！ (2022年1月23日 19時) (レス) @page29 id: 78df5c06aa (このIDを非表示/違反報告)
シーク(プロフ) - ラピスさん» ご指摘ありがとうございます。早急に直したいと思います。 (2021年12月30日 16時) (レス) id: 91eb3b47ba (このIDを非表示/違反報告)
ラピス(プロフ) - 五円札になってますよ(ｺｿｯ) (2021年12月30日 8時) (レス) @page17 id: 2aba3889f7 (このIDを非表示/違反報告)
シーク(プロフ) - 名無しのpさん» ありがとうございます。頑張ります。 (2021年11月21日 0時) (レス) id: 91eb3b47ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：loW | 作成日時：2021年11月19日 22時
