第九話「グルッペン・フューラーについて」 ページ10
叫びも虚しく、この場には私とコネシマとショッピの三人になった。
「…A様、婚約者おったん？」
最初に言葉を発したのはコネシマだった。そんなに静かな声で話せたのかと問いたくなるほど小さな声だった。
『し、知ってるわけないじゃない。そんな話、一度も…』
いや、ちょっと待て。そういえばサイドストーリーにあったな、シャーロットの婚約者との出会い。
確かにあれは、この歳くらいだった気がする。横暴と美少女が服を着て歩いていたシャーロットは親の都合で婚約者に会わせられることになる。誰かの言いなりになることが嫌だったシャーロットは、会う日まで後ろにいる二人に暴力及び暴言を浴びせ、気を晴らしていた。お陰で二人の殺意はより一層高まったんだっけな。
けれど私には理性がある。そんな非人道的なことは絶対にしない。命は大切だ。
『とにかく、詳しい話は夜にお父様に話してもらうわ。』
いつも美味しいと感じるはずのショートケーキは二人の視線により、味を感じなかった。
自室。ゲンドウポーズでため息を吐いた。原因はもちろん、婚約者のことである。
婚約者の名前はグルッペン・フューラー。メインキャラである。
ヒロインが学園に入学して初めて接触する人物だ。
シャーロット家より少し上の貴族で、顔が良くその容姿に似合わぬバリトンボイスが特徴的なキャラ。作中でトップを争う人気キャラの一人である。
グルッペンは小さい頃から何かと自分に媚びを売り、迷惑と思っていないシャーロットの態度が気に入っておらず、学園に入学しても態度の変わらないシャーロットに嫌悪感を示していた。
そんな中、平民でありながら貴族しか通っていない学園にいるヒロインに興味を持つ。何度か話すうちに意気投合し、少しずつ惹かれ始める。が、シャーロットに悟られ、軟禁される。異変に気付いたヒロインが仲間と共に家に押し入り、グルッペンを救出。ちょうどその場面に出くわしたシャーロットを殺す、という感じだ。
『…グルッペンの趣味は読書だったはず』
何度も言おう。私は死にたくない。出来ればキャラが仲良く過ごすところを遠目から見ていたい。その為には準備が必要だ。
『その中でも好むのは歴史書と兵法書…。』
前世の記憶を総動員させる。苦手なんか無くせ、とでも言うように毎日家庭教師がやってくるお陰か、前世より苦手な事も減った。そしてこの世界の歴史はイレギュラーばかりで面白い。断言しよう。歴史は私の今世の得意分野だ。
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loW(プロフ) - 兎さん» それについては前にもご指摘されたことがあります。その時にも実際に確認した所、内容が酷似する所があり、幾つか修正致しました。結論としましてはパクリではありません。ご友人の方にオススメして下さったのに、大変申し訳ございません。 (2023年1月21日 8時) (
レス) id: ae4054d4f7 (このIDを非表示/違反報告)
兎 - （続き）たしかに内容が酷似していました。たまたまだったり参考にしただけと言うにはあまりにも似すぎています。ほんとうにパクリなのですか？ (2023年1月21日 7時) (レス) id: 05be321f09 (このIDを非表示/違反報告)
兎 - lowさんの作品、いつも楽しく拝見させていただいてます。この前、友人にこの作品を進めたところ、「pixivで掲載されているwrwrd！の二次創作『もしかして:悪役』のパクリ」と言われてしまいました。実際に読んでみたところ (2023年1月21日 7時) (レス) @page22 id: 05be321f09 (このIDを非表示/違反報告)
loW(プロフ) - ピット☆さん» 教えて頂きありがとうございます。youtubeをコピーし、Googleで検索したところきちんと出てきましたが、こちらの不手際が原因ということもあります。早急に貼り直したいと思います。 (2022年10月29日 17時) (レス) @page49 id: ae4054d4f7 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - 同様に飛ぶ事が出来ず、動画投稿のツイートからやっとyoutubeのチャンネルページ等に飛べましたのでもしかしたらURLを貼り直す方がいいかもしれません💦 (2022年10月29日 11時) (レス) id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：loW | 作成日時：2022年9月29日 19時
