第五話「小さな教師」 ページ6
ショッピとコネシマは余程腹が空いていたようで、バクバクと飯を食べている。いやぁ、男の子の食欲ってすごいね。
『美味しい？』
「美味しい、けど」
「あの、こんなに食べていいんですか？」
遠慮しがちに聞くが態度は全く違う。ご飯で少しは緊張は解れただろうか。因みに手は止まっていない。多分、怒らないと察したのだろう。
『別にいいよ。好きなだけ食べて』
その言葉が合図かのように二人はまた食べ始めた。食べ方は若干気になるがそれもこれから教えていけばいいだけの話。
『まあ、若気の至りで君達買っちゃったけど、今のところどうするかは決めてないから、適当に私の遊び相手になってよ。』
「…わかげの、いたり？」
やべ、前世の癖が。
『まあ、気にしないで。君達には自由に生きて欲しいからね。縛るつもりはないよ。』
そう言ってニコッと笑えば、二人は顔を背けてまたご飯に手をつけた。前世は弟もいなければ姉もいない一人っ子。友人の家には居たりしたが、そこまで仲良くなった記憶もない。だから距離の縮め方はよく分からない。
『これが平仮名、これがカタカナ。難しそうだけど習ってくうちに慣れるよ』
場所は変わって私の自室。絵本を取り出し、二人に見せる。ゲーム内で彼らは勉強を教わっていない。が、学園では基本上位にいる。それは何故か。正解はシャーロットの部屋にある本の表紙と内容で全てを読み取った、からである。要は記憶力がエグいのだ。
「A様、これは…？」
『ん？これはね』
ショッピは遠慮がちだが色々と聞いてくるようになった。教えれば目を輝かせながら絵本を眺める姿は推してる人には堪らない表情なのだろう。
「…これ、なんて書いてあるんですか」
『それ私も習いかけなんだけどな〜…』
対してコネシマは探究心が凄かった。いつの間にか平仮名はマスターし、漢字の書かれている、今習っている本を読んでいた。もう少し遠慮して頂きたいものだ。
『コネシマはすごいね』
「普通やし」
態度は相変わらずである。今更だが、この世界の言語は私が元いた国とほぼ変わらないらしい。お陰で家庭教師が来たりしているが、特に困ることなく勉強ができている。
『じゃあ二人はたまに一緒に勉強しようね』
これでも前世は新人の教育係を務めたこともある。それに教える内容もほぼ自分がわかっていることだ。簡単である。
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loW(プロフ) - 兎さん» それについては前にもご指摘されたことがあります。その時にも実際に確認した所、内容が酷似する所があり、幾つか修正致しました。結論としましてはパクリではありません。ご友人の方にオススメして下さったのに、大変申し訳ございません。 (2023年1月21日 8時) (
レス) id: ae4054d4f7 (このIDを非表示/違反報告)
兎 - （続き）たしかに内容が酷似していました。たまたまだったり参考にしただけと言うにはあまりにも似すぎています。ほんとうにパクリなのですか？ (2023年1月21日 7時) (レス) id: 05be321f09 (このIDを非表示/違反報告)
兎 - lowさんの作品、いつも楽しく拝見させていただいてます。この前、友人にこの作品を進めたところ、「pixivで掲載されているwrwrd！の二次創作『もしかして:悪役』のパクリ」と言われてしまいました。実際に読んでみたところ (2023年1月21日 7時) (レス) @page22 id: 05be321f09 (このIDを非表示/違反報告)
loW(プロフ) - ピット☆さん» 教えて頂きありがとうございます。youtubeをコピーし、Googleで検索したところきちんと出てきましたが、こちらの不手際が原因ということもあります。早急に貼り直したいと思います。 (2022年10月29日 17時) (レス) @page49 id: ae4054d4f7 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - 同様に飛ぶ事が出来ず、動画投稿のツイートからやっとyoutubeのチャンネルページ等に飛べましたのでもしかしたらURLを貼り直す方がいいかもしれません💦 (2022年10月29日 11時) (レス) id: 9c7661f737 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：loW | 作成日時：2022年9月29日 19時
