24.きっと、うまくいく ページ25
「悠仁と映画を見てほしいんだ。」
急にまじめな表情で
私の目をきれいな青い瞳で見つめながら言う。
「え？悠仁くん、亡くなったんじゃ...」
「それがさぁ〜、いろいろあってね。ほんと、大変だったんだから。」
悠仁くんが生き返ったこと、
匿うことにしたこと、
力つけるために映画鑑賞をさせること。
すべて話してくれた。
悠仁くんにそんなことがあったなんて
と驚きを隠せない
「なんせ僕忙しくてさ。悠仁につきっきりになりたいのはやまやまなんだけどねぇ。どう？悠仁がうまく呪力を扱えるようになるまでだし、その間は僕の家に泊まってもらっていいからさ。家も忙しくて高専に泊まってばっかで全然帰ってないし。」
そういって
はい、と渡されたのは
明日発の仙台東京間の新幹線の切符。
「明日！？いや明日も出勤だし...」
「強要はしない。ただAにお願いしたいんだ。何人かの術師にしか話してない。だから呪術界に知り合いがいないAが適役なんだよね。映画好きだし、悠仁と同じ仙台の人だしね」
「急にそんなこと言われても...」
新幹線のチケットを手に
困っていると
そっと軽く唇にキスをされる。
「本当はもっとAと一緒にいたいんだけど、もう帰らなきゃいけないんだよね。はぁ、ほんとブラックもいいとこだよ。」
「えぇ！？まだ２０分しかたってないよ」
更に困る私の頭をポンポン、と叩き
立ち上がる悟くん。
そして備え付けの電話の受話器を取る。
「あ、スタッフさん？延長できる？Aの今日の出勤時間全部、僕に買わせて。」
「え、ちょ、悟くん！？」
受話器の向こうからスタッフの困惑する声が聞こえる。
「いくら？...りょーかい。僕もう帰らなきゃいけないからさ。今日はもう彼女帰らせてあげて。よろしくね」
ガチャリ、と受話器を置いて
ふぅと息を吐く。
「じゃあA、またね。会えてよかった」
そう言って私の手をとり
延長分であろう諭吉の束を無理やり握らせられる。
「まってよ悟くん」
私の呼び止めもお構いなしに
バイバ〜イと手を振り部屋を後にしていく彼。
自分勝手すぎる彼の行動に
唖然としつつ
せっかく買ったこの下着無駄になったじゃん、２万もしたのに
と彼を少しだけ恨んだ
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のんのんた(プロフ) - タイトルに衝撃を受け、気ままにタップして拝読させていただきました。本当に面白くて一気に読んじゃいました…。またリピートして一話から読みます…本当に天才的で大好きです…。すこ…何もかも…すこぃ…大好きだ…。 (2022年12月9日 3時) (
レス) id: a4f760f5fa (このIDを非表示/違反報告)
tynyan0405(プロフ) - はじめまして。更新を楽しみに読ませて頂いております。私も作者様と同じ東北の出身です。この作品の主人公が仙台だったので、きっと作者様も仙台にお住いなんだろうなと思っていました。応援してますね。お互い頑張りましょう。 (2022年3月17日 21時) (レス) id: a6f3eb729d (このIDを非表示/違反報告)
藍咲 零 - 五条先生が甘々になってんのすごいいい。次も早く見たいです。 (2022年3月16日 20時) (レス) @page31 id: c2f2f889ad (このIDを非表示/違反報告)
かな - 内容はもちろんですが、エピソード名が好きな映画作品ばかりで嬉しいです！！これからもたのしみにしています！ (2022年3月16日 17時) (レス) @page31 id: bbaf3f1256 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年3月15日 23時) (レス) @page28 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そふぃあ | 作成日時：2022年3月14日 5時
