14.ネバーエンディング・ストーリー ページ15
五条side
「おじゃましまーす」
「どうぞ、急だったから少し散らかっててごめんね」
スリッパをはき、キッチンを抜けると
女の子の部屋特有のあの、ほんのり甘いいい匂いがふわっと漂う
「シャワーどうぞ、これタオル。」
はい、と渡されたビジネスホテルによくあるような
真っ白のきれいなタオルをはい、と渡される。
「ほんとに泊まっていいの？ホテルもう取らないけど。」
「うん？そういう話じゃないの？」
へ？とおどけた顔をする濡れた彼女が妙に色っぽくて
部屋に漂う心地いい香りも相まって
今すぐにでもベッドに押し倒してしまいたい。
「シャワー、A先に入ってきなよ、風邪ひいちゃうよ。僕はあとでいいよ。」
「そう？じゃあ一緒に入る？」
にやり、とそういう彼女。
理性が保てなくなってしまうからやめてくれ、と
心の中で叫ぶ。
風俗嬢ジョークなのか、
仕事柄その辺の防御が無意識に低いのか。
そのフランクだけどいやらしい感じがしない絶妙なラインが
またそそる。
「じゃあ一緒に入っちゃおっかな」
そう笑ってごまかした
「嘘だよ、狭くてうちのお風呂は二人じゃ無理。お言葉に甘えてお先するね。」
ハハハっと笑って彼女がバスルームに向かう。
１Kのよくある一人暮らし用のシンプルな間取りの部屋で
とにかく物が少ない。
物干し用のラックに下着が数枚と服が数着ブラ下がっているのが
唯一の生活感で
本当にここで生活しているのかと疑うほどだ。
いや、もしかしたら彼氏がいてこの家にはほとんど帰っていないのかもしれない。
でも彼氏がいるのに、
ほかの男、しかも客を家にとめる？
いやでも風俗嬢とホストが付き合う話はよく聞く。
もしかしたらお互い仕事柄付き合ってないだけで
ホストと半同棲しているのかも。
無意識に彼女に彼氏がいないという方向にもっていってしまう。
あんなにかわいくて気が使えて気さくなAに彼氏がいても
なにもおかしくないのに。
シャワーの音を遠耳に
彼女のことを待ってる時間はすごく
長く感じた。
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のんのんた(プロフ) - タイトルに衝撃を受け、気ままにタップして拝読させていただきました。本当に面白くて一気に読んじゃいました…。またリピートして一話から読みます…本当に天才的で大好きです…。すこ…何もかも…すこぃ…大好きだ…。 (2022年12月9日 3時) (
レス) id: a4f760f5fa (このIDを非表示/違反報告)
tynyan0405(プロフ) - はじめまして。更新を楽しみに読ませて頂いております。私も作者様と同じ東北の出身です。この作品の主人公が仙台だったので、きっと作者様も仙台にお住いなんだろうなと思っていました。応援してますね。お互い頑張りましょう。 (2022年3月17日 21時) (レス) id: a6f3eb729d (このIDを非表示/違反報告)
藍咲 零 - 五条先生が甘々になってんのすごいいい。次も早く見たいです。 (2022年3月16日 20時) (レス) @page31 id: c2f2f889ad (このIDを非表示/違反報告)
かな - 内容はもちろんですが、エピソード名が好きな映画作品ばかりで嬉しいです！！これからもたのしみにしています！ (2022年3月16日 17時) (レス) @page31 id: bbaf3f1256 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年3月15日 23時) (レス) @page28 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そふぃあ | 作成日時：2022年3月14日 5時
