13.雨に唄えば ページ14
「…悟くん仕事まだ残ってるの？」
3人が見えなくなったあたりで、
私の腕を掴んだままの悟くんをみる。
「いやぁ、実はね。あれは口実。ホントはさ、Aと2人でゆっくりもうちょっと話してたかった。」
いつぶりだろう、
男の人とプライベートでサシでいるのは。
「…嬉しい。じゃあ国分町戻ってバーでも行こっか。終電もうなくなっちゃうんじゃない？」
「そうしようか、僕下戸だから飲めないけど。適当にホテル取るよ、大丈夫。」
生徒たちとのワチャワチャが終わり、
急に大人びて見えてしまう。
高身長のイケメンと並んで歩いている、
という状況だけでドキドキする。
と、仙台駅を出て少し歩くと
頬に冷たい感触が流れる。
「「雨だ」」
とボソッと全く同じタイミングでハモリ
思わず顔を合わせニヤける
「ハッピーアイスクリームっ！」
私がそう叫んで悟くんの肩を叩くと
悟くんが、私の肩を
トントントン
と3回叩き
「幸せ取った、鍵閉めた！」
と叫ぶ。
「いや何それ！ウケる！」
「Aもハッピーアイスクリームとかもう死語でしょ、何歳だよホント面白いよね」
2人でゲラゲラ大笑いしながら歩いていると
ポツポツ、だった雨が
いきなりザーっと強くなる。
「いやー！めっちゃ降ってきたビッショビショ！」
「見て、僕濡れないんだよね」
「へ！？なにそれ！？ずる！」
「僕の能力。凄いでしょ、傘かってくるよ」
「いや、いい！楽しいからこのまま濡れる！」
スキップしながら雨に打たれビショビショになる。
くるっと後ろを振り返って悟くんの方を見る。
「じゃあ僕も濡れる」
「なにその解除性の能力ヤバ！」
「僕最強だからさ」
「てかうちら何歳だよ！アラサー2人でビショビショになってんのまじでおもろいんだけど」
私が小走りではしゃぐのを後ろから
長い脚でビショビショの悟くんが大股歩きで
追いかけてくる。
「ねえ悟くん！」
「ん？」
「うちくる？濡れたし！」
「え？」
「だーかーらーうちくる？って！すぐそこ！」
「…襲っちゃうかもよ？」
「悟くんならいーよ！」
周りの目も気にせずゲラゲラ大声で笑いながら
冷たい雨が滝のように身体を下っていく
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のんのんた(プロフ) - タイトルに衝撃を受け、気ままにタップして拝読させていただきました。本当に面白くて一気に読んじゃいました…。またリピートして一話から読みます…本当に天才的で大好きです…。すこ…何もかも…すこぃ…大好きだ…。 (2022年12月9日 3時) (
レス) id: a4f760f5fa (このIDを非表示/違反報告)
tynyan0405(プロフ) - はじめまして。更新を楽しみに読ませて頂いております。私も作者様と同じ東北の出身です。この作品の主人公が仙台だったので、きっと作者様も仙台にお住いなんだろうなと思っていました。応援してますね。お互い頑張りましょう。 (2022年3月17日 21時) (レス) id: a6f3eb729d (このIDを非表示/違反報告)
藍咲 零 - 五条先生が甘々になってんのすごいいい。次も早く見たいです。 (2022年3月16日 20時) (レス) @page31 id: c2f2f889ad (このIDを非表示/違反報告)
かな - 内容はもちろんですが、エピソード名が好きな映画作品ばかりで嬉しいです！！これからもたのしみにしています！ (2022年3月16日 17時) (レス) @page31 id: bbaf3f1256 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願い出来ますか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2022年3月15日 23時) (レス) @page28 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そふぃあ | 作成日時：2022年3月14日 5時
