54話 ページ6
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園子「今回のドッキリを2人に持ち掛けたら、宮坂さんも鷹山さんも面白がってOKした。
そして、貴女の計画通り宮坂さんが殺害されたと信じた私たちは宮坂さんの部屋を封鎖した。
みんなが立ち去ったあと、貴女は再び宮坂さんの部屋へ戻り、そしてまだ生きている宮坂さんがドアを開けて美紀さんを招き入れた。
恐らく計画では一緒にみんなの前に現れてネタばらしをするつもりだったんでしょう。しかし、今度は本物のナイフで心臓を一突きにされてしまった。
遺体をドッキリと同じ姿勢に寝かせ直すと美紀さんは部屋を出た。ドアはオートロックで元通り鍵が掛かる。
こうして貴女は1人だけ確固たるアリバイを手に入れた。」
沖田「じゃあ、鷹山さんは…」
『鷹山さんは何時まで経っても宮坂さんがネタばらしに現れないことを不審に思っていたんでしょう。何か落ち着かずそわそわしていたのは皆さんも気付いてらしたでしょうし。
宮坂さんが本当に殺害されたと知れば、ドッキリのアリバイトリックもバレてしまいますから。』
喜多川さんは鷹山さんを崖に呼び出し、後ろから突き落とした。そして、私たちがいるロビーに戻ってきた。
園子「鷹山さんが逃げるのを見たと嘘をついて犯人に仕立て上げようとしたのよ。」
喜多川「嘘じゃないわ!
私、本当に見たのよ!」
『見えるはずないです。
だってこの明るいロビーから暗い外を見ても窓には室内が反射して映るだけで外の様子は見えないんだから。』
窓を見ると外は全く見えず、みんなが反射して映っているだけだった。ここから違和感を覚えたのよ。
何故、見えるはずのない鷹山さんを見えたのかってね。
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作者名:そーぷ | 作成日時:2022年5月22日 14時