Episode 48 ページ2
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久しぶりに乗る赤いクラシックカーはすごく快適だった。さすが先生の選んだ車。
ｸﾙ「ほら、さっさと荷物片付けてこい。」
『はーい。』
私の部屋だった場所はなにも変わっていなかった。
全部残してくれている。
それだけで、嬉しい気持ちでいっぱいになった。
荷物を片付けてリビングに戻ると、いい匂いが漂ってきて、キッチンを覗くと先生が上機嫌で料理をしていた。
低くて甘い声が音色を紡ぐのを邪魔しないように、そっとリビングに戻ろうとすると、
ｸﾙ「そろそろ出来上がるから運んでくれないか？」
『バレてた？』
ｸﾙ「あぁ、すぐに気付いた」
ちぇっと言いながら先生の後ろから手元を見ると、フライパンにはフワフワの卵が敷かれていて
『もしかしてオムライス！？』
ｸﾙ「片付けをしたgood girlには褒美をやらないとな」
『やったぁ！！』
ｸﾙ「冷蔵庫にショートケーキもあるから食べ過ぎるなよ」
『はーい！』
先生は器用に話しながらチキンライスに卵を乗せると、ほらと言ってお皿を渡してきた。
卵がキラキラ光って美味しそう。
先生の横でヨダレを垂らしそうになっていると、早く持って行けと言われた。
ダイニングテーブルに持って行ってサラダやスープを運んで、2人で座ると今までのように
ｸﾙ「召し上がれ。」
『はい！』
まだ湯気がたっているフワフワの卵とチキンライスを上手に掬って口に入れると、いつもの優しい味が広がった。
ｸﾙ「ﾌｯ、美味しそうに食べるのが上手だな。」
『だって本当に美味しいんだもん。』
ｸﾙ「嬉しいよ。」
ぽつぽつと話しながら食べ終われば、先生がお皿を下げてくれた。
ケーキにあう紅茶を準備してテーブルに持っていくと、先生が目をキラキラさせて待っていた。
私はショートケーキ、先生はレーズンバターサンド。
やっぱり美味しい。
でも先生のレーズンバターサンドも気になる。
だってすんごい美味しそうに食べるんだもの。
思い切って口を空けて待ってみると、
ｸﾙ「Aには少し早いんじゃないか？」
『先生が美味しそうに食べるのが悪い。』
ｸﾙ「随分と可愛い賊だな。」
先生が微笑みながらバターサンドをくれる。
パクッとちょっとだけもらうと少しだけ苦い。
苦味を消すみたいにショートケーキを食べると、先生も真似して口を空けてきた。
『せんせ、あーん』
ｸﾙ「あーんは辞めてくれ。」
ケーキよりも甘い。
そんな空気が心地よく感じた。
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ラッキーアイテム
レーズンバター
ラッキーカラー
ライムグリーン
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カケオレ - 目から水がぁぁぁぁ😭最高過ぎました！ありがとうございました！ (2022年4月24日 12時) (
レス) @page16 id: 661d0ebc5d (このIDを非表示/違反報告)
悠希(プロフ) - やばいですって！！こんな感動したのは久しぶりです…😭ありがとうございます… (2022年1月31日 22時) (レス) @page15 id: afd5f610df (このIDを非表示/違反報告)
そーだ(プロフ) - 永奈さん» こちらこそ最後までお付き合い下さってありがとうございました！素晴らしいなんて恐縮です…次回作のアンケートを作らせて頂きましたので是非よろしくお願い致します！(( (2021年11月1日 9時) (レス) id: 87cef187bd (このIDを非表示/違反報告)
永奈(プロフ) - そーださんの作品､前作から読ませていただきました｡ラストが本当に感動的でうっすら涙が出ました｡こんな素晴らしい作品､作っていただき､本当にありがとうございました！ (2021年10月31日 17時) (レス) @page15 id: 7f81985d43 (このIDを非表示/違反報告)
そーだ(プロフ) - あさん» わ〜ありがとうございます！そう言って頂けると作者冥利に尽きます！ (2021年10月30日 17時) (レス) id: 87cef187bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そーだ | 作成日時：2021年9月15日 21時
