Pure Love2 (ページ6)

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Aside

ジェノさんから大丈夫？とLINEが来ているのに何が大丈夫なんだろう、と思っていると急に会社から電話がかかってきた。

「Aが撮られたから早く事務所に来なさい」

と。あぁ、撮られてしまった。と思うと同時に、ファンの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。けれども、悪いことをしていないから、どうにかして私のこと認めてもらおうという気持ちが強くなった。

「Aどういうこと！？」

怒りは全くなく、驚きという表情が全面的に見えるメンバーは、私に詰寄る。

『ごめん、言ってなくて。』

「いや、良いんだけど全然。もちろん、批判はあるかもしれない、今絶頂の人気だし。けど、あなたが今まで頑張ってきたの知ってるから何も言えないわ。何より幸せになって欲しいの、オンニは」
『スハオンニ、』
「ジェノオッパ、全然私が誘っても首縦に振ってくれなかったよ。まさかオンニと付き合ってるとは思いもしなかったぁー！」

カンナは羨ましいんだけど、と言ってくる。

「ほんとに思うけど、そもそも、メンバーにも秘密を隠し通せてるところから、何も言えることは無いわよ。意識高くて何も言えない。撮られたのは、そりゃ死ぬほど張られてるから仕方ないわ」
「ダリア知ってたの！？」
「ごめんね、オンニ。知ってた。笑」
「なんか悲しい…」
『オンニごめんって、』

「Aが選ぶ人だから、心配はしてないわ」
『オンニ！』
「それに、今のところそこまで批判的なコメントはないわ。大事にされてきたのね」
「てか、オンニ選びたい放題なのに遊ばない時点でカンナだったら有り得ない。遊ぶね」

まだ私はコメントを見れていないが、アイドル同士の熱愛の割にそこまでないらしい。

「僕はAがずっと頑張ってるのも知ってる。逆に今まで誘惑もあったのに遊ばず来たのも偉いし、恋愛をさせてあげたかった。幸せな恋愛を出来てるんだから、させてあげたい。」
「社長」
「ファンにはちゃんと感謝して活動しなさい。…と、言わなくてもきっと大丈夫だと思うけど」
『はい。感謝の気持ちを忘れずに活動します』

「彼氏からはなにか連絡きてない？」
『あ、その……沢山来てて、心配してくれてます』
「お互いに、もう公表する形でいい？」
『はい。覚悟は出来ています』

私は深呼吸をして、覚悟を決めた。そもそも、もうこの年数だから出たら認める気持ちでいた。
ファンの皆さんに認めて貰えるように、これからも頑張る気持ちでいる。