Pure Love2 (ページ3)

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『私、無理させてたよね』
「ううん、寂しくても必ず連絡くれたでしょ」

旅館にあるお茶をいれて、2人で飲みながら。
私の不安そうな顔を覗き込んで笑顔を作る彼には本当に毎回ドキドキする。そして、安心もする。

「でも、スキャンダルがって言ってお泊まり出来ないのは…ちょっと応えたかな」
『わ、ご、ごめん』
「ふふ笑そんなに動揺しないで。今にもとって食ったりはしないよ」
『ちがうもん…』

「でもね、僕はこれから喧嘩したりしてもAと離れたくないし、離したくない」
『私だって、ジェノさん以外の男の人に興味湧かないよ』
「そういうの反則だからね？」
『ジェノさんだって、かっこよすぎるもん』
「あ〜A、ほんとに僕今日はダメだ」

こっちに来て、と私のことを手招きして後ろから抱きしめる。いつもと違う、浴衣を着ている彼は色気が爆発してて前から見るのには刺激が強すぎた。でも、後ろから抱きしめられるのももっと刺激が強くてダメかも。

『本当はね、私だって世界中の人にジェノさんの彼女なんだよって、言いたい』
「A」
『こんなにかっこよくて、優しくて、…私のことを見てくれて。他の人に言いふらしたいの。』
「僕なんてもっとだよ」
『ううん、私、思ってるよりジェノさんのこと大好きなんだよ』
「ふふ、知ってる。」
『な、なんかちょっと負けた気分…』

僕は最初から負けてるよ、と私の首に顔を埋めて言う。
こんな幸せな時間が続けばいいのにな、と思う頃には彼の手は浴衣に入っていて。

『ね、…恥ずかしいから』
「んー、愛してる」
『わあ、ねぇ』

私たちは今までで1番幸せな時間を過ごした。