Pure Love2 (ページ2)

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「どこから来たんだい？」
「ソウルです」
「こんな何も無いところに、、何しに来たんだい？」
「えっと、旅行？」

するとお婆さんはまあ！こんなところに旅行なんて嬉しいもんだね、といった。

『…この街は、綺麗ですね』
「そりゃあ、ソウルと比べたら何も無いけど、綺麗な待だろう？」
『はい。都会で疲れた心を癒してくれます』
「僕達は今、すごくリフレッシュな気分です」

出てきたクッパは、熱々で美味しそうだ。湯気で少しだけ暖かくなる体。

「私と、父さんにも2人みたいな熱々の時期があったんじゃよ」
『…熱々？』

ジェノさんと恥ずかしそうに目を合わせると、婆さんは笑いながら言った。

「なんで二人共べっぴんさんなのに、変な格好をしてるか不思議に思ってたけどのぉ、気にせんでいいんじゃよ。2人が愛し合ってるんなら」
「お婆さん、この事は秘密ですよ」

そう言って、ジェノさんは帽子を取った。ついでに私も帽子をとる。…なんだか、少し時放れたような気分。

「大丈夫、大丈夫。私はテレビをあんまり見ないんだ。だからきっと2人のことはわかりゃしないよ、すまないね」
『いやいや、まだまだなんです。私たち』
「2人とも、笑顔が素敵で…かわいいねぇ」
『あつっ』
「ちょ、大丈夫？」

褒められて恥ずかしくなった私が口に入れたクッパはまだ熱かった。ジェノさんが慌てて食べなくてもって正面からお水をくれる。

「ふふ、初々しいねぇ。お兄ちゃんは、お姉ちゃんのことが大好きなんだね」

恥ずかしそうに目を合わせる私たちだけど、ジェノさんはふふ、と笑っておばあちゃんに「そうなんです」と言った。私の体はクッパを食べてる以上に熱くなる。

「きっと大変だと思うけど、幸せにするんだよ。お婆さんからのアドバイスはのぉ、相手を思いやることだよ。」
『…はい』
「そんな可愛い2人にはスンデをサービスしてやろう！」
『ありがとうございます！』

美味しいスンデとクッパと、おばあちゃんの優しさ。
都会では味わうことの無い空気と雰囲気に私たちは癒された気がする。

マネージャーが用意してくれた旅館に泊まって、次の日には終わるこの旅行。付き合って2年も経つのに旅行も行ったことのない私達。思えば、ジェノさんに無理させていた部分もあったかも知れない。