Pure Love (ページ9)

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8ステージページ9

ジェノside

MK「ヤー、イジェノ？授賞式っていうのにあんまり機嫌が良くないじゃん」

僕達NCT DREAMは、有難いことに数々の素晴らしい賞をいただいている。
けれど、僕は素直に喜べない。

今披露中のデイズのエース、Aが原因にある。
多分男慣れしてない彼女のために、僕は彼女にあってもアプローチをしないように頑張っている。もちろん、出来るなら早く連絡先をゲットして連絡を取りあって会ってみたい。何より、彼女を知りたい。
けれど、彼女はそんな簡単に行くような子じゃないし、彼女に対して僕はよく思われたい。
だから、彼女を焦らせたくない。紳士な男だと思われたいが故に………

JN「はぁ、」

でも、実際に会うと髪色が前と変わって茶色く染めてたり、今回に至ってはピンク色だ。ビジュアルが爆発している。
それなのに僕の気なども知らないでステージで笑顔を振りまく彼女。

「やっぱりAってかわいいよな」
「俺、誘おうかな」
「無理だって。鉄壁だぞ？」

なんてヒソヒソ話している後ろにいるナムジャグループ。
キッと一瞬で睨み、すぐさま彼女に視線を戻す。

可愛いだけじゃなくて、キーリングパートのラップもこなす姿はかっこいい。それに加えてあの時は、涙を流す弱い姿もあるなんて……

はぁ。なんで次のカムバまでなんて言ったんだジェノ。
自らを反省する。

JM「ジェノ、百面相してるけど」

なんてジェミンに言われる始末。僕としたことが…。

多分会ってしまったら、Aに何かしてしまうかもしれないから、なるべく会いたくなかったんだけど、ちょうどマイクを置きに行こうと思って廊下に出たら、反対側から歩いてくるAがいた。

君のせいだからね、僕がこんなにウズウズしてるの。

そう思って、歩いてくる彼女の耳元に顔を近づけて囁いた。

ビックリした彼女の顔は、多分ナムジャアイドルで僕しか見た事がないだろう。僕だけ、がまた増えていくことに嬉しくなって小走りでマイクを戻しに行った。

次のカムバ、早く重なりますように。

「まっててね、A」