Pure Love (ページ49)

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はぁ、疲れた。まだ完全に終わってもないのに疲れた表情が出てきそうだ。

「お疲れ様、またよろしくね」
『うん、お疲れ様〜』

と言って笑顔で去っていったジェイクさんは、いい意味で同期と思えない。

「Aさん、疲れてる？」
『いや、…そんなことないですよ？ロンジュンさんも、お疲れ様でした！』
「無理はしないでね。じゃあ」

と言って別れた。

*

「ロンジュニと一緒にやるの！？…あ、」
『そうなの、なんか最初気まずくて笑』

電話の外から聞こえる大きな声に、思わず笑ってしまいそうになる。そのくらい彼の声は驚いていた。

「ロンジュンなら安心だけど、でも、はぁ、気をつけてね。あともう1人は？」
『うんとね、エンハイフンのジェイクさん』
「ジェイクさん？なんかすごい組み合わせだね」

面白い絵面だね、なんて2人で笑いあった。

「最近会えてないから…寂しいよ」
『お互いに仕事が充実してるって証拠だよ。有難いね』
「なんでそうやってAは大人なの。寂しいって言わないで」
『ジェノさんのドラマ上手くいくといいなあって思ってるよ』
「僕はAのMCは応援してない」
『なんで！ひどい、結構あれ神経使うんだね。噛まないか心配になる』
「男二人に女一人だよ？きっとまた…はぁ」
『また嫉妬？もう1年半も経つのにね』

そう、1年半以上となってきた私たちの仲。
アイドルであったら、真剣交際でこの期間はなかなか珍しいと思う。中には遊んでるアイドルばかりなのに、こうやっていられるのは信じているからだ。

『でもね、私も嫉妬してる。』
「うん？」
『だって、ジェノさんに絶対ユナちゃんは惚れちゃう…それに、あんな細くて可愛い子なんて』
「あーーー、Aかわいい。今すぐ抱き締めに行っていい？」
『だーめ。明日も朝早いんでしょ？』
「分かったよ…いつ会える？」
『うーん、撮影が一旦落ち着いてからにしよう』
「分かった。美味しいもの絶対食べるからね」

まだ電話を切りたくない、と駄々をこねる姿も前から見たら考えられないな、と思いながらも可愛いな、なんて思ってしまう私も中々重症だ。