Pure Love (ページ48)

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私にも新しい仕事が舞い降りてきた。
音楽番組のMC。MCなんてやるような柄じゃないんだけど、事務所が音楽番組側からの猛プッシュが凄かったのでぜひやってくれないかと言われたらしい。

『…こんにちは』

緊張しながら始まると見慣れた顔がいた。

「こんにちは。よろしくね、NCTのロンジュンです」
『ロ、ロン…ジュン、さん。』
「会ったこと何回かあるはずなんだけどな」
『す、すみません！！』

まさかの、ロンジュンさんと一緒の仕事だった。
ロンジュンとっというより、まあ…あの、彼氏と同じグループの人と同じってことだけどね。うーん、気まずい。
でも、私たちどっちも言ってないはずだから、別にロンジュンさんは知らないのか。

「こんにちは、エンハイフンのジェイクです。よろしくお願いします。」
『よ、よろしくお願いします…』

ジェイクさんは、ほんわかした感じの人でとてもとっきやすそうだった。
とりあえず、どうしたらいいのか分からないので、真顔で下を向いていると、

「緊張してる？」
『そ、そうなんです…』
「Aさん、同期だよね。直接関わる機会なかったし、デイズがすごすぎて僕達なんかって感じだけど…」
『そんなこと言わないでください、、同期ですよね。あの、お互いがんばりましょう』

そういえば、というくらいエンハイフンさん達とは関わる機会がなかった。同期だけど、なんというか私たちのグループはハイブドルと関わる機会がほぼ全くない。
その上、カムバ期間も被らないから、せいぜい授賞式での挨拶程度。

ジェイクさんがエンハイフンにいたっていうのもさっき知った。(最低最悪)

「何年生まれ？」
『02です』
「お、僕も！じゃあタメだね」
『う、うん』
「そんな気まずくならないで笑 02って結構珍しいもんね。なんかAさんに親近感湧いてきた」
『はは笑』

フランクに話してくれるジェイクさんのおかげで、大分緊張が解れてきた気がする。

「…」

それを何か言いたげな顔で見てきていたロンジュンさん、少し怖くなって黙る。

「とりあえず、僕が1番年上だから何かあったら僕がフォローするから。」

という彼の男らしい一言により、番組が始まった。
少し噛んでしまう時もあったがスムーズに放送が終えられた。