Pure Love (ページ47)

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Aside

ジェノさんと共演しているユナに出てくる熱愛説。正直疑っては無いけど、少しやっぱり不安はぬぐえない。

本人も直接、ちゃんと誤解…というか誤解もないけど、信じてるけど、といてくれて。愛されてるなぁ、なんて思うけど相手側はどう思ってるのかな、なんてところ。

……絶対、何ともなくないだろうなって。

彼のことを好きな私が思うんだもん。やんなっちゃう。

一方で、私たちの交際は1年をもう過ぎて、また折り返しに来るくらいになっていた。
1年記念日は、ささやかだけどしっかりお祝いをして。ダリアとジェミンさんからも直接お祝いしてもらった。ジェミンさんはダリアに相当惚れてるらしくて、そんなこと全く知らなくて2人で驚いちゃった。
ダリアへの熱烈なアピールを辞めないジェミンさんの姿を見て、
「もしかして、僕たちいい仕事した？」『うーん、ジェミンさんの方には、かも』と私達。

「これ、…我慢しようと思ったけど、我慢できなかった」

そう呟いて離れると、私の首に冷たい感触がくる。ハグじゃない、と思うともしかしたら、なんて思ってしまう。

『ネックレス…』
「アクセサリーは、ファンが見るでしょ。だから、お揃いも良くないし、何かずっと付けてるのも察しのいいファンは気付くよね。と思ってあげれなかった。…でも、僕たち1年だから、1個くらいはあげたかった」
『ジェノさん…』
「安心して。おそろいじゃないから、僕は付けれない。ただ、そんな綺麗な鎖骨を持ってるAに、僕のものって印をつけたかった」

そう言って、今にも蕩けそうな程熱い視線で見つめる。私もファンのためファンのため、っていって無意識に彼を縛っていたのかもしれない。それが、いいのか悪いのか……判断はしにくいけれど。

『…ありがとう。私も匂わせとかの画像を見てね、少しだけ、本当に少しだけだよ？羨ましいなって、思っちゃう時があるの。こうやって、私がジェノさんのものって誰かに言えてるような気がして。でも、これは仕事の時は付けない。あなたと会う時に…着けさせて』
「Aならそういうと思ってた」
『へ…？』

きっとショックを受けるかな、そこまで徹底するのは嫌なのかもなって思って言ったのに。

「もう君のことはよく分かってきたよ。また…次の記念日も祝えるといいな。その時は…」
『その前に、私もジェノさんに何か意味あるものを贈りたい』

男の人のプレゼントはほんとに慣れないけど。