Pure Love (ページ32)

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Aside

ついつい同じ国の子に言語が通じて、話したりすることが少し楽しかったもんだから、ジェノさんにも話してしまった。

たちまち拗ねた犬みたいになって、プイと逸らしながら私の話を聞いている。
最初は何がダメなのか分かんなくて、怒らせちゃったかな、なんて思ったけど、ハルトくんがくれたお菓子をあげたら一気に元気になった。

きっとお腹が空いてたんだ！

空腹なのに気づいてあげられない私ダメだなあなんて。

でもそれにしても、「ハルトくん」と私が関わること自体に少し反応が良くなかった。
もしかして、……嫉妬、してたり？

いやいや、そんなことないよ。
私より年上だし、余裕もあるし。てか、そもそも私ハルトくんには恋愛感情なんて全くないのにな。弟を見つけた気分。

でもハルトくんなんて好きじゃないですよ！！なんていっても自意識過剰みたいになっちゃうし……どうしたらいいんだろう。

アイスティーに刺さってるストローをグルグルしながら、彼との会話に戻った。

*

『なんかね、気分を損ねちゃったみたいなの』
「え、ジェノオッパが？」
『うん。いつもと違くて。多分私のせいだからさ、何かお礼？しなきゃと思って』
「えー、そんなに？何したのか言ってみて」

ダリアにその事を相談すると、言ってみて、と言われたのでこの間の話をしてみる。

ダリアは聞いた瞬間に笑いを零して、「何も分かってないね」と言ってきた。

「まあ、お子ちゃまなAちゃんには分からないだろうから私からアドバイスしてあげるよ」
『いいから早く言って』

「SMまで行っちゃいなよ。多分なんらかのSMとの仕事、入ってるって！マネに聞いてみよ。サプライズで！でー、なんか持ってこう、ジェノオッパが好きそうなもの！まあ普通に食べ物でも飲み物でもいい！」

『いや、そんなの迷惑だよ……それに、嬉しくないかもだし』
「嬉しいって！あのAが事務所まで来るんだよ！？」
『しかも、他のドリームのメンバーは知らないし、それに…』
「あ、そうなの。えーでもいいじゃん。ヘチャンとかうるさいしサプライズかも寧ろ」
『ちょっと』

これで行ったら迷惑じゃないかな……それに、別に彼女でもない女が押しかけても嫌がられるとしか思えない

「マネオッパに電話してみよ？あ、マネオッパ。来週ってSMに用事ある？…あるって！エスパと合同で撮影らしい。私もついて行くわ！A！」
『ちょ、』

とかいってる私も「差し入れ」って検索してた。