Pure Love (ページ24)

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23ステージページ24

ジェノside

アユクデ。これは今僕にとって厄介な仕事になりそうだ。

私情なんか挟んじゃいけないのに、Aが他のたくさんのナムジャアイドルから言い寄られないか心配で嫌だ。
でも、今の僕じゃ彼氏だからという理由がなくて胸を張れないのがもどかしい。

もちろん僕も言い寄られるようなことはあるけど、僕なんかよりAの人気はすごいもんだから嫌になる。
入場してきたAは少し面倒くさそうな顔をしながらも、ファンの対応はプロだった。

Aとアユクデの話になった時、恥ずかしがって出る種目を教えてくれなかったため、今日のスケジュール表で必死に探していた。血眼になってAの名前を見つけ出している僕にチソンは「ヒョン、自分の出る種目忘れたの？」って言われたくらい。

一瞬だけ、目が合うと少し照れくさそうに逸らすので僕は固まってしまった。なんだか、秘密が増えたみたいだ。
ニヤリとした表情を必死になって隠す。

事務所で仲の良いエスパとかと近くにいる機会が多く、Aの姿が見えなくなってしまった。もしナムジャアイドルと話してて、とか目を合わせて、とかだとしたらファン達に勝手にカップリングを組まれるだろう。それもすごく嫌で、勝手な嫉妬心で目で彼女をおってしまう。

JM「ジェノ」
JN「え」

JM「……薄々感じてたけどさ。今日はそれにしてもジェノ、Aばっかり見すぎ」
JN「…うん？」

ジェミンからの急な指摘に体が全部ジェミンに向いてしまうほど驚いてしまう。

JM「おかしいと思ったのは結構前からだけどさ？デイズの話すると急に知らん顔してるよね。な癖に、この間は急にAのことに口突っ込んできたし」
JN「…」
JM「そもそも携帯を気にし出すし、メッセージする時ニヤニヤしてたよ」
JN「そんなしてた？」
JM「してた。でも、ジェノ、あんな鉄壁って言われてるAに信頼されてるってことだよね？さすがウリジェノだよん」

JN「そうだね。でも、だからこそ僕はどうやって進めたらいいか分かんないんだ。Aが嫌だって思うことはしたくないし」
JM「そうだねぇ〜ん…」

JM「んー、羨ましい……。まずは、アユクデでAのモテ度をまた十分に実感してから考えようか(^^ 」

JN「」

ジェミンにはバレていたみたいだ。
Aが出場する予定の60m走が始まるアナウンスを耳にしながら、僕達は列を作った。