Pure Love (ページ23)

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「やだ、A初々しすぎる〜〜！」
『やめてよ、恥ずかしい』

私が顔を赤く染めて恥ずかしかっている様子が面白いのか、肩を叩いてくる。いたい。

「でも私は嬉しいよ。ファン思いだとは言っても、作曲者が恋愛しないのもおかしいし、可愛い女の子よ？」
『でも、まだ駆け出しだしって気持ちもあるの。それに、まだ安心はできてない』

「ファンに気を使うのは出来るよ、Aなら大丈夫。てかさ、やばくない？ほんとに連絡先交換で待ってくれたの？有り得ない。そんなのこの界隈でいたんだ」

連絡先の話は、ダリアにとってとても興味深かったらしい。

『うん、その誠実さがいいなと思って』

「同じグループでもヘチャンオッパとは全然違うね。Aも何回か引っかけようとされてるよね？」

『うん、あの人苦手…』

「あれ、ヒョンジンオッパは？あの人も別に変な人じゃなかったじゃん？」

『あー、興味なかったかな……』

「Aすぎる笑はぁ〜、中々ビッグだね」

『分かんないけど、私のことを考えてくれてるのかなって気はする』

「そうこなくっちゃ！秘密のカフェで会ってるとかもう小説じゃんっドキドキする！」

『でもまだ数回だし、お互いまだ全然知れてないから』

「そうね。それに、相手も分かってるよ。Aはゆっくり進んでいけばいいと思う。でも、待ってるだけじゃダメよ？」

『え？』

「アプローチしないと！！」

『いや、別にまだ好きかどうかも分かんないし…』

はぁ、可愛い！とダリアは叫んで私を振り向かせた。

「いい？ジェノオッパは人気でしょ？いや、人気なの！断言する！でもAは正直もっと人気！あんたのことを狙ってる男なんてわんさかいる！だから、…あー、もうっ。もっと決定的なシチュエーションが欲しいわね……あ！」

何かを思い出したかのように、手にグーの仕草をした彼女は、うんうん、と頷く。

「アユクデ！私達出るでしょ？ドリム先輩たちの名前もあったの」

『え、あ、そうなの？』

「そうなの！もー把握してよね？その時に色んな女が周りを彷徨くからマジで警戒するのよ！そして、自分の周りにはまた男共がウロウロするからそれの処理も」

『めんどくさいなぁ……』

正直、アユクデの必要性はないと思ってるので、事務所にNG出来ませんかって言ってるんだけど中事務所なので無理らしい。

でもジェノさんの運動してる姿が見れる、となったら、見てみたい…かも。