Pure Love (ページ15)

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「今週の1位は！」

「NCT DREAM！！」

の声とともに花束が渡されるのを見る私達。

ドリム先輩が1位を取った。
嬉しそうに感謝の言葉を述べる彼を見て、なんとも言えない気持ちになってしまった。

私たちの収録はうまく行き、初放送にしては良い仕上がりとなった。

本当はこのままだったら、真っ直ぐに楽屋に向かえばいいはずなんだ。そんなことはわかってる。

でも、答え合わせをしたかった。

「1位おめでとうございますっ♡」
JM「ありがと〜」

ドリムのメンバー達がゾロゾロと歩いてくるのがわかる。

「ジェノオッパも！かっこよかったです！」
JN「あぁ…ありがとう」

彼の声が聞こえてきて、現実を帯びた私は何だか自分がしている事は正解じゃない気がして、一瞬にして何かに隠れた。

HC「今日1位取れるか分かんなかったから嬉しいよな」
MK「チンチャそう！」
JM「来週は無理じゃない？もうデイズカムバしたし」

デイズ、という言葉にピクリと反応してしまう。

RJ「なかなかいい成績だよね。てか普通に音源強すぎない？」
JS「コンセプト最強過ぎる。ダンスも真似しやすいのに難しいし」

自分のグループがこんなに話題に出て、しかも褒められてるなんて思わず声が出そうになってしまった。

MK「Aから曲作りのヒント聞こうと思ったけど、全然聞き出せなかったよ」
HC「そう。あの子本当ガード固い」
JS「マクヒョンならまだしも、ヘチャニヒョンが聞いてきたら不信ではあるでしょ」
CL「てかそもそも、あの子認知してるの？アイドルのこと。分かってなさそう」

すごい、分かってる。正直ドリムのメンバーもほぼ全員覚えてない。

JM「あまりにも才能がありすぎて、アイドル界の中でも異例の存在だよな」
CL「そもそもソヨン先輩がすごいからね」
HC「俺らアイドルのことなんて相手にもしてなさそう」

JN「……そういう訳じゃないと思うよ。」

JM「なんだよジェノ」
MK「ビックリした！さっにから何も喋らないでスマホばっかりいじってるから何事かと思ったじゃん」

JN「いや？別に、Aだってアイドルを選んだからアイドルを全うしてるし、俺らが言うことじゃないって思っただけだよ」

「ちょっと僕トイレ行ってくるね」と声をかけて去ってしまった。

JS「ジェノヒョン、ちょっと怒ってた？」
CL「どうしたんだろうね？」
JM「んー、腹減ってたんじゃない？」

覚えてたんだ。

私は、熱くなった頬をペチンと叩いた。