Pure Love (ページ12)

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11ステージページ12

「Aのそういうところ、素直に尊敬してる。本当に真面目だし、ステージと違って清廉潔白よね。本当に彼氏はいたことないの？」
『…ないけど』
「は〜、勿体ないし、よくわかんない。私たちが必死にアピールしたとしても、皆Aに虜になるし。でもあなたの努力を間近で見てるからいじめようとも思わないわね」
「そうそう。ほんとに、ずるい」

メンバーたちはやれやれ、と言ったような様子でチキンをむさぼる。

私はただ、やりたいことを真面目にやってるだけなんだけどな〜。

「でもね、A。私達もファンと同じで人間なのよ。恋愛くらいは、してもいいんじゃない？」
「何も無理矢理しろとは言わないわ。ただ、Aのことを大切に思ってくれて、同じペースで進んでくれる人がいたら、ちゃんと手を取りなさい」
「そう、オンニ。オンニは恋愛初心者だけど、きっと紳士な人はいるわ！」

でもね、この人とこの人はダメ、あいつは遊び人だ、とか色々な今までのメンバーの経験談と噂が飛び交う。

『…うん、もうちょっと、待ってからね』

と言うと、メンバーは一瞬驚いた顔をして、「待たずに今からでもいいのよー！」とか「オンニが誰を選ぶか楽しみ！」とか色々聞こえてくる。

私は、ちょっとだけ、待ってるもんね。

「まって、マネオッパからカトク来てる。NCT DREAM3月28日カムバだって！良かった、1週間半くらいズレるね」
「ドリム先輩とダダかぶりしたら私たち絶対音楽番組は無理だもんね。良かった〜、ね、A」
『え、あ、うん…』
「だとしてもNCT先輩と被り多くない？結構会ってる気がする」
「でも人数多いからそもそもあんま接触回数少ないじゃん」
「え〜。カンナは、ジェヒョン先輩と〜、ロンジュン先輩と仲良くなりたい♪」
「カンナ、この間ロンジュン先輩にサラッと断られてたじゃない」
「オンニ、しっ！」

私は皆の会話が入らなかった。

まさかの。

遅いようで早く、やっとカムバが重なった。