Pure Love (ページ11)

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「戻ったー！今日も一日疲れすぎ」
「これで好きな物食べちゃいけないなんてありえない、ジャージャー麺頼も？」
「チキン頼んじゃダメ？」

カムバック前のアイドルとは思えないような発言の数々である。

『今日だけ、今日だけチキンが食べたい』

私の発言のひと押しで食卓にはチキンが並んでしまった。
もう明日はゆで卵しか食えない……

「んで、カンナはどうなの」
「最近？んーどうしようかな〜でも、選べないの」
『選べないって……スキャンダルは気をつけなさいよ。あと宿舎に男だけは呼んじゃダメ』

デビュー当時、いや、練習生の頃からと言ってもいいだろう。カンナはとにかくいつも恋愛したい女だ。
常に彼氏がいるし、それがひとりじゃない。言い寄られれば来るものは拒まないため、ちょくちょくと問題になっている。正直マネージャーが最も手を焼いている。

なんなら、ネットでもファンにぶりっ子、だの男好き、やら馴れ馴れしい、だのまあある事ないこと言われて叩かれているが本人は気にしていない様子。

まあ、このくらいのメンタルあると他の部分で助けられること多いんだけどね。

「オンニは順調？」
「んー、最近はあっちがカムバだから会えてはないわ」

と言いつつ、ちょくちょく抜け出してるのは知ってる。
スハオンニは、3ヶ月くらい前からヒョンジン先輩と付き合い始めた。中々に順調らしい。ただ、彼女は恋愛に左右されがちなので、上手くいってないと練習にも影響を与える。たまに、どうにかしてよ、って言いたくなる時がある。

「ダリアはどうなのよ」
「私……別れそう」
『え？』
「彼、浮気してるかも」

ダリアは私と同じでアイドル界隈の中でガードが固いとされている。それは、ずっと付き合ってる一般人の彼氏がいたからだ。練習生になる前から付き合っていたので長かった。事務所にも黙って、ずっと付き合い続けてきた彼が浮気だなんて……。

と考えていると、視線はみんな私に来る。

「Aは？」

「オンニは断りすぎなのよ。あんなにモテモテなのに」
「おかしいわ。音楽の作りすぎて頭がいかれてるのよ」
『だって、私たちはアイドルだよ？ただでさえ、ファンのみんなに申し訳ないのに、覚悟がないと恋愛をしようって気にはならないわ』

3人はみんなため息を着く。

私、正解言ってない？？