どんな君でも ページ44
「……」
耳を真っ赤にさせたギョンスが無言で目を逸らす
自分で爆弾を落としたくせに恥ずかしくなったのかな？
そんなところも可愛い
「…
私ね
“花嫁修行”なんて言ったら気持ち悪いかなって思ってた。重いだろうなって。
ギョンスに鬱陶しいと思われたり面倒くさがられるのは嫌だから…
だから、嘘をついてたの。悩ませてごめんなさい」
改めてもう一度謝ると
ギョンスがゆっくりとこちらへ視線を向けた
「…俺も
Aのことよくわかってるはずなのに…疑ったりして、ごめん」
「ギョンスは何も悪くないよ！」
すぐに否定すると
優しく微笑んでくれた
「仲直り、ってことで良いのか？」
「うん！へへ」
「じゃあ…帰るか。さすがに寒いし」
「早くシャワー浴びないと」
「さっき浴びたばっかりなのにな」
あんなに降っていた雨が止み、青空が顔を覗かせている
まるで私の心のよう
「…
ところで
料理の先生はどんな人？」
「え？んーっと…何人かいるんだけど、皆さん良い人だよ。親切だし教え方も丁寧で」
「へぇ…
女の人？男の人？」
「ほとんど男の人だね」
「……」
「イーシン先生って人がいて、すっごく優しいの。しかもイケメン！
若いのにレストランのオーナーなんだって。すごいよねぇ」
「…
…ダメだ」
「ん？」
「料理教室行くの禁止」
「え！なんで急に」
「……」
「なんでよ〜 ギョンス
料理上手なお嫁さん欲しくないの？」
「…料理なら自分で出来るし」
「う」
それはそうだろうけど
「……」
「あ、わかった。
ヤキモチでしょ。私がイーシン先生のこと褒めたから」
「……」
「ギョンスって結構ヤキモチ焼きだよね、ふふ」
嬉しくなって笑っていたら
ぎゅっと手を握られた
「んわっ」
「また変な声」
「だ、だだ、だって…」
今日はすごいな
こんなに積極的なギョンスは慣れないや
「…
料理上手じゃなくても、良いから」
「ん？」
「だから…
たとえ料理が出来なくても、相手は…Aしかいないから」
「……」
ギョンス、真剣な顔
胸が
苦しくなる
「相手って
結婚、の…？」
しばらく沈黙が続き
再び口を開く
「…今すぐじゃないけどな」
「！
そ、それって…プ、プロポ」
「帰るぞ」
「え？ちょっ
ギョンス？ギョンスってば！」
料理上手で
包容力があって
面倒見が良い
そんなオンマ系男子と
これからも、ずっと一緒に…
ーENDー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1233人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまいくりーむ(プロフ) - 素敵な完結ありがとうございます！ギョンちゃんのツンデレなところや甘いところ、色々な表情が想像出来とっても素敵でした。焦るギョンちゃんもすごく良かったです！とってもお話楽しませていただきました！本当お疲れ様でした&ありがとうございました！ (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 9358b5978b (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ドリーさん» ありがとうございます（ ; ; ）そんな風に言って頂けて光栄です。ギョンスがいない日々はしばらく続きますが、彼の健康を祈りながら応援しましょう！ファイティン！ (2019年7月16日 22時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - あまいくりーむさん» いつもありがとうございます^ ^最後までお楽しみ頂けたでしょうか？“苛立って八つ当たりして彼女が家出しちゃったと思って焦るギョンス”を書きたくて始めたお話だったかもしれません(笑)そのシーンを書くことが出来てよかったです (2019年7月16日 22時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ドギョンスラブ！さん» 大好きだなんて嬉しいです(T_T)応援ありがとうございました！ギョンスの無事を祈りながら帰りを待ちましょう！ (2019年7月16日 22時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - ジンリさん» 続きもがっかりせずお楽しみ頂けたでしょうか？お付き合いありがとうございました！ (2019年7月16日 22時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レモン
| 作成日時：2017年11月12日 14時
