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居眠り ページ2

陽 side
ーーーー
心地のいい夢を見ているように暖かい。

「先輩〜!!」

前にいる僕の好きな人。兼、彼氏の唯斗先輩は、僕の声を聞くと後ろをふりかえって優しい笑顔を向けてくれた。
嬉しくなって飛びつけば暖かくて、優しい匂いが迎えてくれた。

「うぁ....///先輩好き....」
唯斗「僕も好きだよ。陽くん」

綺麗な顔がこちらへと近づいてくる。
これはもしかして....そう思って目をつぶった。
あー幸せだ.....夢みたいだ。


?「ー井!蒼井!蒼井陽!」
「先輩っ!!??」
?「先輩じゃなくて先生な。後で職員室」
「.....すみませんでした///」

ポカポカと日差しが入り込む窓際後ろから2番目。5限の物理はどうしても眠くなる。
クラスメイトの女子にはクスクスと笑われ、男子たちには煽られる始末。

京賀「ばーか...!(小声)」
「!(いつも寝てるくせにこいつ!)」

後ろの京賀にまで煽られた。
いつも僕の背中に隠れて寝てるのは君だろ!

恥ずかしさで熱くなった顔の熱を冷ますように、ノートでパタパタと仰いだ。


あー幸せすぎて浮かれてるなぁ...僕。



先「いつも寝ているわけじゃないから今回は注意で見逃してやるけど、今後はないからな?」
「はい....反省してます」

職員室のこの空気感。
ドアの前で先生を呼ぶだけでも嫌なのに、わざわざ中に入るなんて....拷問だ!

先「よし。帰っていいぞ。おつかれさん」
「ほんとにすみませんでした!おつかれさまです!」
先「おーおー元気でよろしい」
「失礼しましたー。.......ふぅ」

やっと職員室から出て、廊下で自分の荷物を背負って階段へと向かおうとすると、偶然角を曲がってきた人にぶつかってしまう。

「あっ!ごめんなさい...って、先輩!!!」
唯斗「陽くんか...!なに?怒られちゃった?」
「....恥ずかしいので言いたくないです」
唯斗「反応で分かるよ!」

クスクスと上品にわらう先輩。
あー好き!

「先輩これから職員室?」
唯斗「うん。雑用頼まれちゃってさ」
「お手伝いします!」
唯斗「嬉しいけど、悪いから大丈夫だよ」
「あの....手伝った後一緒に帰りたいです...///」
唯斗「....じゃ、お願いしようかな!ありがとね」




頭を優しすぎるくらい軽く撫でられる。
もっと撫でてください!とか言えればいいのに、どうも甘えるのは苦手だ。




ーーーー
子犬系可愛い

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作者名:マサ | 作成日時:2021年8月22日 0時

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