その彼氏、異常愛。

ベラルーシ＋ロシア ページ32

．

「A、兄さんと結婚しよう」


ずいっと顔を近づけられる。

一緒に紅茶をのんでゆったり楽しんでいたのに急に言われた。

さすがにこれは驚く。


「えと、どうしたのかなベラちゃん」


引きつった笑顔で尋ねる。


ベラルーシ「考えたんだ、私は兄さんが好き」

「ふむ」

ベラルーシ「でもAも好きなんだ」

「ん?」

ベラルーシ「それなら兄さんとAが結婚してもらえば良いのだと」


ふんっと鼻息を荒くしながら目を見開く。

ロシアさんが逃げるのもわかる気がする。


「でも、ロシアさんが私を好きじゃないと結婚できないし」

ベラルーシ「大丈夫だ」


私の言葉を阻止し、ズバッと言う。


「な、なんで？」

ベラルーシ「兄さんはAの事が好きだ。」

「証拠は…」


眉間にしわをつくりむっとした表情で尋ねる。


ベラルーシ「日記に書いてあった」

「日記?」


カバンをゴソゴソと探りA4サイズの紙を出して、机に置いた。


ベラルーシ「これは兄さんの日記をコピーしたものだ。」


【▲月◯日、今日はAちゃんと話せた。】

【＊月★日、今日はAちゃんと話せなかった。】


短いけど毎日ちゃんと書いている。

これがホラーと言うものですね。


ベラルーシ「な？」

「う、うんよく分かったよ。」

ベラルーシ「じゃぁ、」




(結婚しましょう、A)


END

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