雫＊森山成り幸村甘夢＊庭球クロスオーバー ページ28
＊side・A＊
｢はっ…はぁっ…！｣
足りない、足りない足りない足りない
こんなんじゃ、全然足りない
私に何ができる？
チームのために、なにが…
オーバーワークだって分かってる
でも、それでも
私は女の子だから
男の子より努力しなきゃ
同じコートになんか、立てない
ましてや今年は黄瀬もいる
こんなんじゃ、ダメなんだ
｢っクソ…！｣
流石に疲れて立ち止まると
そこは総合病院の前だった
｢どうしたんですか？｣
ばっと声が聴こえた方を見ると
藍色のウェーブがかった髪の男の子がいた
いつもの私ならたぶん逆ナンした
けどそれは、自分を守る殻だった
踏み込ませないための、盾
けど今は、そんなこと考えることもできない
｢………だ、れ？｣
｢あ、俺、幸村精市です。今日は調子が良いから、少し散歩してました。もうすぐ手術なんですけどね｣
少しおちゃめに笑って見せた彼は
雑誌で見かけた、神の子だった
｢そういえば、倒れた、って…そっか、手術なんだ…やっぱり雑誌で見るより、ずっと人間味に溢れてるね。無理に笑わなくて良いんだよ？｣
｢ありゃ、バレちゃいました？でも今は無理にじゃないですよ？それで、どうしたんですか？｣
｢…ちょっと、走り込み。人一倍頑張らなきゃ、男の子には勝てないもん。それに今年はキセキの世代の1人が入ってきて、更に頑張らなきゃいけないから｣
そう言うと
幸村くんは眉を下げて笑った
｢貴女こそ、無理して頑張らなくて良いんじゃないですか？泣きそうですよ、顔｣
｢無理、か…そうしなきゃダメなんだよ。無理しなきゃ、男の子に勝てないの｣
｢大変なんですね。ところで、名前、教えてもらえませんか？｣
さっきとは打って変わって
にっこりと笑う幸村くんは
とても中学生には見えない
｢森山A、だよ…好きなことはナンパ、って高校では有名｣
｢そんな風には見えませんけどね。よし、1つお願いを聞いてくれませんか？｣
｢初対面なのに図々しいなぁ。いいよ｣
｢ふふ、俺の彼女になって下さい｣
｢………は？｣
思わずぽかりと口を開ける
｢海常高校のテニス部と練習試合した時、たまたま貴女を見かけたんです。名前聞けて良かった。返事は俺の手術後でお願いします｣
｢………勝手だなぁ神の子は。この場で返させてくれないなんて。でも、話聞いてくれて、ありがと｣
(いろんな想いの混じった雫が)
(頬を伝ったのは知らんぷり)
貴女の隣＊赤司成り幸村甘夢＊十六夜（女）様リク＊庭球クロスオーバー→←遠慮がちに＊緑間成り赤司甘夢＊十六夜（女）様リク
- 金 運: ★☆☆☆☆
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ももや(プロフ) - すみません、リクエスト二つほどいいですか？市丸ギン成りで一護夢と日番谷夢お願いします！ (2019年4月4日 13時) (
レス) id: bcd8794b65 (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾆｵﾀ腐女子 - まだですか(;`皿´) (2016年7月22日 22時) (携帯から) (レス) id: da007a5c60 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮ひなた(プロフ) - ｱﾆｵﾀ腐女子さん» 時間かかってしまい申し訳ございません(´・ω・｀)分かりました(｀･ω･´)ゞそろそろ続編に入るので頑張らせていただきます！！ (2016年6月21日 0時) (レス) id: dff5f2388d (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾆｵﾀ腐女子 - やっとですか(^O^)
剣八成り代わりで逆ハーで一護落ちでお願いします(≧∇≦) (2016年6月21日 0時) (携帯から) (レス) id: da007a5c60 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮ひなた(プロフ) - ｱﾆｵﾀ腐女子さん» 死ぬ気で捻り出します(´；ω；｀) (2016年6月7日 22時) (レス) id: dff5f2388d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫宮ひなた | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homepage1717/
作成日時：2015年4月27日 0時
