【アニキャラ】"貴方"という"私"【成り代わり短編集】

重ねた手に＊赤司成り雲雀甘夢＊復活クロスオーバー＊十六夜（女）様リク ページ23

＊side・A＊


｢ん…っと、ここで合ってるかな？｣


見上げた先にあるのは

隣町の中学校、並盛中学校

今日はそこに通っている恋人に会いに来た


｢ちょっとそこの君｣

｢はっはい！？(誰だろう…見かけない子だな)｣

｢少し人を探しているのだけれど…風紀委員の使っている部屋がどこか分かるかしら？｣


そう聞けば真っ青になる重力無視の少年

風紀委員って、そんなに物騒だったかしら？

草壁はいい人だったように記憶してるけど…


｢ふふふふ、風紀委員ですか？あ、ああああの、えっと、おお、応接室、です｣

｢そう。ありがとう。後は校内案内でも見るわ。ところで真っ青だけど、大丈夫？早めに帰って寝ることをオススメしておくわ｣

｢あっは、はい！｣


笑って言えば、今度は赤くなった

なんだか忙しい人だったな

その少年に銀髪の不良少年(仮)が

駆け寄るのを見届けて

応接室に向かうべく歩を進めた




こんこんこんっ


｢………誰だい？｣

｢おや、不機嫌そうだね。私、Aだよ。入ってもいいかい？｣

｢いいよ、入っておいで｣


ガチャッ


｢なんだか久しぶりね。私は部活が、恭弥は委員会があって忙しかったから｣

｢そうだね。で、どうしたんだい？｣

｢どうもしないよ。ただ会いたくなっただけ。好きな人に会いに来るのに理由が必要かい？｣

｢ふっ…いや、いらないね｣


優しく笑った恭弥に抱き寄せられる

久しぶりに感じる体温は

とても暖かくて優しかった


｢仕事、まだ終わりそうにないの？｣

｢ん、もう終わるから少しだけ待っててよ。Aが来てくれたんだ、何もしてあげずに帰すなんてしないさ｣

｢ふふっ嬉しい。待ってるよ｣


そっと離れてソファーに腰掛ける

少しだけ眠るよ

私の愛おしい風紀委員長さん




(｢おはよう｣と笑って頬に手が触れる)

(それに重ねた手に、幸せを感じた)

どこにいても＊黒子成り赤司甘夢＊十六夜（女）様リク→←柄ではないが＊雲雀成り赤司甘夢＊黒バスクロスオーバー＊十六夜（女）様リク

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