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数日後
いつものように図書室で会ってから、他愛もない話をしながら一緒に帰っていた。
『ねぇ、猪狩くん。なんかさ、私におすすめのお話ない?猪狩くんが好きな本も読んでみたくて…!』
「それなら凄く良いお話があるよ。」
俺はここで決断をした。俺なりに想いを伝えるんだって。今まで好きになった女の子はいたけど告白なんてしたことなくて。どうやって想いを伝えるのが正解とか、そんなのわからないけど。俺は俺なりにAさんとの恋を成功させたい。
「これ、図書室で会った女の子に恋しちゃうお話なんだ。
俺と、一緒だなって…。」
『え、それって、、、』
「本が好きで図書室に通ってたけど、いつのまにかその女の子に会いたくて通うようになった。
俺と全く同じ。」
『ねぇ、その女の子羨ましいな』
「え、?」
『私も、その、図書室で仲良くなった男の子のこと、好きになっちゃった。』
少し見上げて俺の目を見るAさんは顔を赤らめていた。
このなんとも言えない感覚になんだかもどかしくなって、俺たちは同時に笑ってしまった。
「付き合おっか。笑」
『そうだね。笑』
こうして俺たちは、俺たちらしい恋の物語を作り始めた。
「好き、好きだよ、Aちゃん。」
『私も。そうやくんが大好き!』
これから、今まで読んできた物語のように、いろんな展開が待っているのかな。
なんてね。笑
図書室で会う女の子. end
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んゆ - あの、更新、、、は、まだですか? (2021年8月20日 23時) (レス) id: 7cced7f349 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のの | 作成日時:2018年8月2日 21時