65時間目 ヒーローにも反撃のチャンスを ページ11
「先月の上旬、市立第三中学校にネイバーが現れた事件がありましたよね。その際、現場にいた訓練生がトリガーを使って戦ったという目撃談があります。そこでネイバーに情報が漏れたという可能性は…?」
修「…!?」
根付「その件は勿論、此方でも把握していますが…。それが原因であるとはまだ判断が…」
根付さんの言葉を遮り、多くのマスコミが問い詰め始める
その様子を見て『始まったな』と唐沢さんが呟いた
唐沢「あの記者は根付さんの仕込みだよ」
修&遊真「「え…!?」」
A「マスコミの矛先をボーダー全体から1人の隊員に誘導する…全部を修の所為にするってことや」
唐沢「手ぶらで返せばなにを書かれるか分からないからな。分かりやすいネタを提供したのさ」
ウチと唐沢さんの言葉に修が顔を強ばらせる
そして、絞り出すように『…これを見せるために僕を連れてきたんですが?』と唐沢さんに尋ねた
唐沢「そうだ。事前の会議でこうなることは決まっていた。なにも知らないのは可哀想だと思ってね」
無意識の内にナイフへと伸び掛けた手を慌てて引っ込める
危ない危ない…流石に刑事問題を起こす訳には行かない…
遊真「どうする?オサム。あのおっさんの尻、蹴り飛ばしてやるか?」
修「…どうもできないよ。今の話が本当なら…悪いのは僕だ」
そんな修の言葉に香澄さんが何かを言おうとする
しかし、それより先に…
遊真「オサムお前、つまんない嘘付くね」
溜息を吐きながらそう言い放った遊真を、修と香澄さんが少し驚いたように見る
遊真「病院で頑固な性格まで治してもらったのか?」
修「…!」
遊真の言葉に目を見開く修
そしてギュッと拳を握りしめると…
修「…空閑、悪い。ちょっと行ってくる」
遊真「おう、行ってこい」
根付さん達の方へ向かって踏み出した
唐沢「…いいコンビだな」
遊真「…カラサワさんは、なんでオサムの味方してくれてんの?」
唐沢「…別に味方ってほどのことでもないよ。ただ…ヒーローにも、反撃のチャンスが与えられるべきだろう?」
突然、記者会見の場に姿を現した修に会場がざわつく
根付「…!?何故ここに君が…!?」
忍田&林藤「「…!」」
その空気を壊すように、修はボーダー関係者の元へ歩き始めた
486人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウ - もしや、文スト!? (2023年1月7日 17時) (レス) @page25 id: 82a331cb16 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉夜桜(プロフ) - シズクさん» 貴方が神ですか…?!そうです!ありがとうございます! (2022年1月30日 15時) (レス) id: 47f6f1a6fd (このIDを非表示/違反報告)
シズク(プロフ) - 「作戦の全てに常識外れを混ぜろ」ってA組とE組が棒倒しで勝負するときに殺せんせーが磯貝君に言った台詞ですよね?ここでクロスオーバー要素が入ってくるの面白いです!! (2022年1月30日 14時) (レス) @page29 id: 3c69616c61 (このIDを非表示/違反報告)
夜叉夜桜(プロフ) - くろ猫さん» おかしいな…天使が見えるぞ…?マジでありがとうございます!更新めっちゃ頑張ります! (2022年1月25日 0時) (レス) id: 47f6f1a6fd (このIDを非表示/違反報告)
くろ猫 - 今後も無理のない更新頑張って下さい。陰ながら応援しています(*^-^*) (2022年1月24日 23時) (レス) id: 7be101f077 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:林檎 | 作成日時:2022年1月10日 0時