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そんなふうに言いながら立ち話もなんだから、とふたりはあめいずに行くことにした。
店に着き、落ち着いたふたりはそこでようやく、5年ぶりの再会を実感した。
高校生の頃は、その美貌のおかげでする必要のなかった化粧を、Aは今バッチリとキメていた。
さすがに23歳にもなると礼儀として、化粧をするようになっていた。
しかし、やはりそんなことをしなくてもAの美しさは何も変わっていないと樹は思った。
むしろ、大人の色気が増し、昔よりも綺麗になったと感じ、Aと目を合わせるのが少し恥ずかしかった。
｢…それで、なんであそこにいたの?｣
Aの質問に、樹は北斗と会い、そして住所を教えてもらったことを話した。
｢そっか、北斗に…｣
｢うん｣
Aはなにより、北斗のことを1番に気にしていた。
｢北斗には、本当に申し訳ないと思ってる。環境を変えてしまって、上手く馴染めなかったみたいで…｣
｢元気そうだったよ｣
｢そう…なら、まぁ少しはよかったのかな｣
どうやら北斗は京本大我と馴染めないとだけ話したようだ。
流石に本当の理由を話すわけにはいかなかったのだろう、と樹は密かに納得した。
｢Aは、もう慣れた?｣
｢それはもう、5年も経てばね｣
｢そっか、今何してるの?大学?｣
｢大学には進学してない。ずっと家にいる、ずーっとよ。今日みたいに外出するのなんて、何年ぶりだろう…｣
Aの顔は、明らかに不服そうで、今の現状に満足しているふうではなかった。
｢そっか…｣
｢まるで籠の中の鳥ね。毎日毎日、部屋から見える外の世界に憧れながら生きる｣
｢それ、いいの?A的には、いいの?｣
｢いいも何も、それが私の選んだ道だった…ってことじゃない?｣
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さいか(プロフ) - ちいさん» お褒めの言葉、ほんっとうに嬉しいです(;_;) 最後までどうぞよろしくお願いします！！！ (2019年1月25日 20時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます！ ぜひ、最後まで楽しんでください！！ (2019年1月25日 20時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めて読んだ瞬間、なんて素晴らしい文章力だろうと感動しました。個人的に大我くんが好きなので、女の子と上手くいって欲しいな…と祈りながらも楽しく読ませて頂きます笑 これからも応援しています。 (2019年1月24日 20時) (レス) id: a3ba396e6d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 今回の作品もとても楽しみにしています！ (2018年12月21日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年12月20日 23時
