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樹と北斗の話は日が暮れても尽きなかった。
樹は学校の話を、北斗は仕事の話を思い出せる限り全てのことを話した。
2人はまるで小学生の頃に戻ったように笑い合う。
しかし、そんな楽しい時間も束の間で、北斗は徐々に時計を気にするようになった。
樹もその様子に気づき、残りのコーヒーを飲み干す。
｢そろそろ帰る?｣
｢だね、お嬢待たせるわけにはいかないかなぁ｣
北斗は片方の口角を上げて静かに笑った。
2人が席を立とうとした時、樹のスマホが鳴った。
画面にはAの名前が表示されており、その事に勘づいた北斗は｢どうぞ｣という感じの目線を樹に送る。
樹は座り直し、着信に応える。
｢もしもし｣
『もしもし樹?今どこ?』
｢あめいず｣
『あのさ、迎えに来てくれない?』
｢…北斗じゃなくて?｣
樹は目の前の北斗に気を使い、少し小声で話す。
『んー…、今は、樹がいい』
｢…あっそ｣
『いい?』
｢…わかった｣
Aの少し寂しそうな声に気づいた樹は、Aのわがままを素直に聞いてやった。
近くの公園にいるということを聞き、電話を切った樹は気まずそうな顔で北斗を見る。
北斗はすました顔をしているが、樹にはその顔が少し怖いように感じた。
｢北斗も、一緒に行く?｣
｢まさか。お嬢は樹を待ってるんだから｣
｢そっか｣
｢ほら、早く行ってあげてよ。お嬢を待たせるわけにはいかないからさ｣
｢わかった。なんかあったら連絡する｣
｢うん、よろしくね｣
北斗はもう一杯コーヒーを頼み、樹は自分の代金を支払ってあめいずをあとにした。
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さいか(プロフ) - ちいさん» お褒めの言葉、ほんっとうに嬉しいです(;_;) 最後までどうぞよろしくお願いします！！！ (2019年1月25日 20時) (
レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
さいか(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます！ ぜひ、最後まで楽しんでください！！ (2019年1月25日 20時) (レス) id: f4b2406715 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めて読んだ瞬間、なんて素晴らしい文章力だろうと感動しました。個人的に大我くんが好きなので、女の子と上手くいって欲しいな…と祈りながらも楽しく読ませて頂きます笑 これからも応援しています。 (2019年1月24日 20時) (レス) id: a3ba396e6d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - 今回の作品もとても楽しみにしています！ (2018年12月21日 11時) (レス) id: 203fcc8e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2018年12月20日 23時
