7:素敵な福利厚生 ページ7
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『なんて魅力的な…』
HS「俺ら伊達に、専門書まみれの研究室に入り浸ってないから。過去問とかも見せてあげられるし、それぞれの先生の傾向と対策もバッチリだよ」
TH「レポートも詰まっちゃったら、一緒にみてあげるね」
このサークルの手厚過ぎる福利厚生に涙がでそうになる。マジで一生ついていきます！そういう想いを込めて、チョン・ホソク先輩とガシッと硬く両手を握る。
TH「あ、俺も！俺も握手！」
HS「握手じゃない。これは利害の一致の実写化だ！それに握手はさっき、お前が手ブンブンふってただろ」
TH「そっか」
今日一日で、この先輩たちの関係性の中毒になってしまいそうだ。だけどここに毎日入り浸ってしまうと、いよいよ友達を作り逃しそうなので、ほどほどにしておこうとブレーキをかける。
『部費とかはあるんですか？』
TH「あ、そうだね、一応毎月千円集めてる」
HS「あと、活動報告もちゃんと提出してるから、学生会からの補助金もけっこうあるんだよね。ほら、こんなでも粘菌ちゃんたちの食費って意外とバカにならないから」
TH「あの子たち、オートミールとか食べてるから。リッチなんだよ」
HS「あ、そうそう。本当はする予定無かったんだけど、新歓コンパしとく？奇跡的に入ってきてくれた新入生を歓迎して」
TH「いいね！いつもんとこ行こ！新歓コンパは先輩たちの奢りだよ！たんまりオートミール食べさせてあげるね！」
『良いんですか？オートミールはアレですけど、まだお話聞きたいです！』
HS「決まり！お冷はカルキ抜きで頼んであげるから！」
『先輩たちは私のこと粘菌だと思ってるんですか？』
ーーーーーーーーー
『なんでこうなった…』
程よい時間になって、行きつけだという居酒屋「アメーバ」で乾杯をした。私はオレンジジュースを頼み、先輩は二人とも生ビールから始め、様々なお酒をチャンポンしていた。
そして気がつくと、もう取り返しがつかない程に泥酔していた。多分だが、二人とも元々強くは無かったのだろう。早々に私の事を真田虫だのラブリーちゃんだのと呼びだした。
キム・テヒョン先輩、それ、何も知らない女の子に言ったら引っ叩かれますよ。
楽しそうに戯れ合う二人を見るのは微笑ましいが、どうしたものかと思っていると、机の上のチョン・ホソク先輩のスマホが振動した。
電話のようで、表示されている名前は“財布”
ちょっとどうしよう
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あさなさな(プロフ) - 読み返していただいてるなんて光栄です！些細な描写も見てくださり嬉しいです、ありがとうございます！ (5月17日 12時) (
レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
オドンチメグ(プロフ) - 度々すみません、改めて読み返しております。シルバニアぷいぷいホソク先輩、ますます大好きになりました。 (5月16日 21時) (レス) @page50 id: c550134bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - オドンチメグさん» ありがとうございます！粘菌も含め楽しんでもらえているなら幸いです。 (2023年4月22日 0時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
オドンチメグ(プロフ) - 菌トークの奥深さ、菌ギャグ…詳しくないのですが、笑っております！素敵な作品を読ませて頂いて幸せです…！ありがとうございます。 (2023年4月21日 23時) (レス) @page32 id: c550134bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» こちらまでありがとうございます！粘菌の湿ったお話ですが、よろしくお願いします。 (2023年4月19日 0時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさなさな | 作成日時：2023年2月25日 13時
