48:外部講師 ページ48
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テヒョンには私の考えなんてほとんどバレているから、こういう時は嫌だ。どんな顔して良いか分かんなくなる。隣の研究室に移って、オートミールの袋を取り出す。
それぞれのタッパーやシャーレの中を確認しながら、オートミールを置いていると、ドアが開く音がした。
振り返るとホソク先輩がいた。
HS「逃げなくていいのにー」
『いや、いつもこのくらいにオートミールあげてるじゃないですか』
HS「一緒にしようよ。みんな次の時間は用事があるから、流せば良かったのに」
『ホソク先輩とも、気まずいです』
HS「ハッキリ言うね〜」
ホソク先輩も、変形菌たちの様子を見だす。微妙な空気になった時のホソク先輩は、不安になる。
いつあの抗えない雰囲気になるのか分からない。
私が無意識で、スイッチを押してるみたいだし。
HS「ススホコリの写真、本当に凄かったね！ヒョンを残してきて正解だった」
良かった。いつも通りの、穏やかなホソク先輩だ。
『やっぱり私も残れば良かったかなーって思っちゃいました』
HS「俺もなー、四限の授業がいつも通りだったら全然サボったのに」
『その授業の外部講師って誰が来るんですか？』
HS「変形菌の権威だよ。イグノーベル賞も取った先生で」
『え、毎年来てますか？』
HS「毎年ではないみたい。去年は来なかったし」
『嘘…私も受けたいです』
HS「良いんじゃない？大講義室だし、バレないよ。一緒に受けようか」
『本当ですか？ありがとうございます！』
HS「Aも四限あったんじゃないの？」
『英語なんで大丈夫です。友達にも聞けます』
HS「お、昨日の今日で悪い子になってきたじゃん」
『ホソク先輩の後輩なので』
HS「良い響き。よしっ四限まで先輩が何でも教えてあげよう！」
『いつもありがとうございます』
ーーーーーーーーーーー
三限をいつもの様に課題や自習をして過ごし、とうとう一緒に授業を受けに行く。
取っていない授業に潜り込むのは初めてで、いちいち先生も生徒同士も把握していないと分かっているけれど、ドキドキする。
大講義室に入ると、満遍なく人が座っており、ほとんど最前列にテテ先輩が座っていた。
HS「テヒョンアお疲れー。最前じゃん」
TH「お疲れ！一個前の授業が早く終わったから、席取りしといた。Aも来たんだ！」
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あさなさな(プロフ) - 読み返していただいてるなんて光栄です！些細な描写も見てくださり嬉しいです、ありがとうございます！ (5月17日 12時) (
レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
オドンチメグ(プロフ) - 度々すみません、改めて読み返しております。シルバニアぷいぷいホソク先輩、ますます大好きになりました。 (5月16日 21時) (レス) @page50 id: c550134bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - オドンチメグさん» ありがとうございます！粘菌も含め楽しんでもらえているなら幸いです。 (2023年4月22日 0時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
オドンチメグ(プロフ) - 菌トークの奥深さ、菌ギャグ…詳しくないのですが、笑っております！素敵な作品を読ませて頂いて幸せです…！ありがとうございます。 (2023年4月21日 23時) (レス) @page32 id: c550134bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» こちらまでありがとうございます！粘菌の湿ったお話ですが、よろしくお願いします。 (2023年4月19日 0時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさなさな | 作成日時：2023年2月25日 13時
