39:コイの話 ページ39
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『そ、んなことないです。そもそも、ここで見つめ合っちゃうのも変じゃないですか』
苦し紛れに言い訳する。だから、そういうの辞めてください。
その雰囲気のホソク先輩は苦手なんですってば。いつも明るくぷいぷい言っててください。
HS「そう？見つめ合いながら、コイについて話すのもなかなか乙じゃない？」
『そう言われると、違うコイに聞こえます』
HS「違うコイとして言ったからね。恋と愛って、なにが違うと思う？」
『いきなり何ですか？』
思わずホソク先輩を見ると、「やっとこっち見た！」と明るくいつもの笑顔で言われた。さっきまでの空気は霧散し、私はちょっと安心した。
HS「今の質問テヒョンアみたいだったね」
『ホソク先輩だったら「恋は一人でするもの、愛は二人で紡ぐもの」とかサラッと言いそうですもん』
HS「何それ！Aロマンチック！」
『え？よく聞きません？私が考えたわけじゃないですよ！』
HS「へぇー、愛は二人で…か。Aは愛を知ってる？」
『粘菌には愛を注いでます。誰がなんと言おうと、これは愛です』
HS「確かに、俺ら全員そうだね。Aはそういう子だったね」
『どういう応えを求めてたんですか？』
HS「Aの歴代の彼氏の話？」
『そんなのいたことありません』
HS「本当に？前にオッパはいたんでしょ？」
『イコール彼氏じゃ無いじゃないですか』
HS「人には愛を注がないの？」
その言葉に返しあぐねていると、ホソク先輩が私の頬を思いっきり掴んでグニグニと触り出した。
『にゃにするんですか！』
HS「Aがすっぴんだったら、ぽっぺた触り倒すって言った」
『冗談って言ってたじゃにゃいですかぁ！ちょっと辞めてください！』
HS「ニャンコプレイ？やばいね、癖になりそう」
『はにゃし聞いてください！』
結局ホソク先輩の気が済むまで触られ続けて、頬がほんのり痛くなった。
HS「いやー、満足満足。庭の向こうも回ってみる？」
『それは良かったですねっ』
意気揚々と立ち上がるホソク先輩に続いて立ち上がると、足元が一瞬ふらついた。朝の低血圧と、しゃがんでいたのとで、軽い眩暈だ。
しかし後ろが池で、足場が無い。バランスをとろうと前に伸ばした腕をパシっと掴まれる。
HS「A、そんな簡単にコイに落ちないでね」
『落ちません。変な言い回ししないでください』
HS「Aはからかい甲斐があるね」
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あさなさな(プロフ) - 読み返していただいてるなんて光栄です！些細な描写も見てくださり嬉しいです、ありがとうございます！ (5月17日 12時) (
レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
オドンチメグ(プロフ) - 度々すみません、改めて読み返しております。シルバニアぷいぷいホソク先輩、ますます大好きになりました。 (5月16日 21時) (レス) @page50 id: c550134bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - オドンチメグさん» ありがとうございます！粘菌も含め楽しんでもらえているなら幸いです。 (2023年4月22日 0時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
オドンチメグ(プロフ) - 菌トークの奥深さ、菌ギャグ…詳しくないのですが、笑っております！素敵な作品を読ませて頂いて幸せです…！ありがとうございます。 (2023年4月21日 23時) (レス) @page32 id: c550134bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» こちらまでありがとうございます！粘菌の湿ったお話ですが、よろしくお願いします。 (2023年4月19日 0時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさなさな | 作成日時：2023年2月25日 13時
