15:はじめて？ ページ15
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スマホを取り出した先輩は、いきなり目を見開いて私にスマホを向けた。
HS「A！グループトークに招待されてる！テヒョンアと連絡先交換したの？！」
『ああ、本当だ。さっき交換した時に招待してくれてますね』
HS「うわ〜、先越された！ね、今直接交換しよう。はい、スマホ出して」
『え？グループトークから…』
HS「出して！目の前にいるのに、そんな寂しいこと言うの？」
凄い気迫の上目遣い。その勢いに負けて、画面を開いたスマホを渡した。
HS「ん、ありがと。アイコン、モジホコリ？」
ようやく表情が緩んで、笑いながらスマホを返される。
木に張り付いたイタモジホコリをアップで撮った写真だ。アイコンいっぱい黄色で、何コレと聞かれることはあっても、気づいてもらうことは今までなかった。心がくすぐられるように嬉しい。
『そうです。それ、私がはじめて出会ったイタモジホコリです！ずっと探して、ようやく見つけました』
HS「最初はなかなか見つけるの大変だよね〜」
『なんか今、もの凄く感動しています！』
HS「テヒョンアは言ってなかった？」
『複数でバタバタ交換したので、アイコンちゃんと見てないと思います』
HS「あ、じゃあ俺が一番？はじめて？」
『一番です。はじめてです』
HS「やった！テヒョンアに自慢しよ〜」
何がどう自慢になるのかは甚だ不明だが、ふわふわした雰囲気に戻ったチョン・ホソク先輩に安心する。
あの瞳に見つめられると、どうしたらいいか分からなくなる。走って逃げ出したくなってしまうのだ。
HS「今からモジホコリちゃんたちにオートミールを与えよう思ってるんだ。昨日できなかった飼育の説明しようかな。いろいろ実験中のもあるし」
『ありがとうございます』
HS「モジホコリの迷路の実験知ってるよね」
『もちろんです！迷路に張り巡らせたモジホコリの二か所に餌を置いたら、行き止まりの道からは体を引き上げていくんですよね』
HS「それ俺たちも前一回したんだけどさ、Aしてみたい？面白いよ！感動だよ！」
『してみたいです！』
それから、粘菌研究会及びチェ・ドンイゼミの詳細な説明を受けた。
219がチェ・ドンイ研究室。220がチェ・ドンイ研究室の無菌室で、そこでは主に細胞性粘菌を培養している。221が粘菌研究会の部室で、222がその飼育部屋。こちらは真正粘菌メインで、研究用と愛玩用を兼ねているらしい。
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あさなさな(プロフ) - 読み返していただいてるなんて光栄です！些細な描写も見てくださり嬉しいです、ありがとうございます！ (5月17日 12時) (
レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
オドンチメグ(プロフ) - 度々すみません、改めて読み返しております。シルバニアぷいぷいホソク先輩、ますます大好きになりました。 (5月16日 21時) (レス) @page50 id: c550134bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - オドンチメグさん» ありがとうございます！粘菌も含め楽しんでもらえているなら幸いです。 (2023年4月22日 0時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
オドンチメグ(プロフ) - 菌トークの奥深さ、菌ギャグ…詳しくないのですが、笑っております！素敵な作品を読ませて頂いて幸せです…！ありがとうございます。 (2023年4月21日 23時) (レス) @page32 id: c550134bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あさなさな(プロフ) - フネ55さん» こちらまでありがとうございます！粘菌の湿ったお話ですが、よろしくお願いします。 (2023年4月19日 0時) (レス) id: 4d4d65fc30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あさなさな | 作成日時：2023年2月25日 13時
