俺とうさぎ女 ページ34
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本当に偶然だった。
昨日の練習の時に、ジミニヒョンからもらったブレスレットを練習室に忘れたのを思い出して。
ヒョンにそれを気づかれる前に取りに行こうと事務所に行くと、練習室にあいつが入って行くのが見えた。
「…なんだあいつ。」
あいつがボイトレを受けているのは聞いている。
でも、この部屋じゃないはず。
不審に思って隣の部屋になるべく物音を立てないようにして入った。
あの、鏡が繋がっている部屋に。
＿＿なりたいんだ 君のオッパに
君の愛に俺はすごく飢えてるんだ
なりたいんだ 君のオッパに
君を手に入れてみせるよ 今に見てて＿＿
「…すっげ…」
あいつがこの曲の振りを見たのは一回だけ。
それでも、細かいステップ、不意に見せる表情まで全てが完璧だ。
何より、楽しんでるのが全面的に伝わってくる。
四分にも満たない時間。
俺がこいつのダンスに引き込まれるのには充分すぎる時間だった。
曲が終わってもなお、はしゃいでいるあいつが見える。
不意に沢山の歓声が響く中で俺とこいつが笑顔でハイタッチしている光景が頭に浮かんで、
「絶対ありえねー…」
大きく頭を振りかぶって、扉を開けた。
「うぉ、」
無意識に隣を見ると、火照った顔のあいつと目があった。
「こ、こんにちは…？」
顔を上げたこいつの顔はさっきとは見違えるほど青ざめていて、
なんだか無性に苛つく。
…なんだよ。さっきまであんなに楽しそうだったのに。
「じゃ、じゃあ私はこれで…」
「…あ、あの…？」
困惑したこいつの顔に、
こいつの腕を無意識に掴んでいたのだ、ということに初めて気がついた。
「あ…えっと…」
どうしたんだ俺。
「…あ、ダンス…すごかった。」
いや、多分これが言いたかったんじゃないな。
「あ、ありがとうございます…？」
一歩引いたような態度。やっぱり苛つく。
「…なんで敬語使うの。同い年じゃん。」
するとこいつは目をパチクリ、と瞬きさせて。
「いや、私あなたに自己紹介らしきものしてもらったことない。」
「あれ、そうだっけ…」
今度は俺が目をパチクリ。
…あぁ、そういえば言い合いしてただけで何も自己紹介してなかったな。
俺だってこいつの名前、分からない。
マネヒョンが言ってた97lineってことしか覚えてない。
あの時は名前を覚える気もなかったから。
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メイメイ - 読んでいてとてもドキドキしました！新作、楽しみにしてます、、、！！ (2019年11月6日 19時) (
レス) id: f3243f1c25 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - Yukiさん» いえいえ〜！！ (2019年1月4日 21時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 了解です！ありがとうございます！！ (2019年1月4日 11時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - Yukiさん» 全然いいですよ！？めちゃくちゃ嬉しいです！ありがとうございます！！私のボードかメッセージに何か送ってくれますか？そこでお話ししましょ！！ (2019年1月3日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 待ちます！！！待ちますとも！！！そして読みます！！！あと、もしよかったらなんですけど、、、占つくの中でのお友達になってもらえませんか？無理でしたら全然ふっちゃってくれてかまいません！！！ (2019年1月3日 17時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メノン | 作成日時：2018年8月19日 9時
