茶番ファザー ページ19
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「…オッパ。私なんでオッパに彼女ができないのか分かりました、遂に。」
「なんだ、言ってみろ。」
「オッパって男、っていうよりお父さん、じゃないですか。何私のウェディングドレス姿見て泣いてんですか。」
呆れた。ほんっと呆れた。
弟さんにセクハラ発言をされたあと、撮影の段取りの説明を受け、私達は撮影をする教会へ。
簡単なムービーを撮り、あとは私個人の撮影、みたいな感じらしい。
ちなみにゼ○シィもビックリの綺麗な教会だよ。
それでムービーを撮るためにウェディングドレスに着替えてメイクもしてもらって今は髪の毛をセットしてもらっている。
私を見た時のマネオッパといったらそれはそれは…もうお婿に行けないくらいの泣き顔だったね。
「私オッパの生き別れの娘とかじゃないですからね?そこんとこちゃんと分かってますか?」
「お前の憎まれ口ももう聞けないかと思うと…少し寂しいよ……」
「な、ちょ、オッパこの撮影終わったらDNA鑑定して真実確かめましょ!?」
なんだこの茶番。
なんでだろう。
オッパといると自然と私がツッコミ役になってる。
普通逆じゃない?
「あ、そういえば、相手役の方は誰なんですか?聞かされてないんですけど…」
「あぁ、あ〜……まあ、イケメンらしいぞ。」
「いやなんですか今の間。結局イケメンってことしか分かんないじゃないですか。」
「まあお楽しみってことで…ファイティンッ!」
はい、去年の十月に三十代に突入したおじさんから裏声ウィンク頂きました。
「はは、キッモ……いですよオッパ。」
「おう、お前はもう一回高校行って敬語を勉強してきたらどうだ?」
「…Aさん!そろそろ現場入り、お願いしまーす!」
「あ、はーい!じゃ、オッパ。どうせだし腕でも組んで登場しちゃいます?」
腕を少し曲げてオッパにぐいっと差し出すと
「…いや、お前の親父さんに埋められそうだからやめとくよ。」
「…?別に見られてないなら無効でしょ?」
「っあ、いや…あは、あはは…」
しまった、とでも言うように口を手で押さえて、明らかに作り笑いをするオッパ。
???
変なオッパ。
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メイメイ - 読んでいてとてもドキドキしました!新作、楽しみにしてます、、、!! (2019年11月6日 19時) (レス) id: f3243f1c25 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - Yukiさん» いえいえ〜!! (2019年1月4日 21時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 了解です!ありがとうございます!! (2019年1月4日 11時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - Yukiさん» 全然いいですよ!?めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます!!私のボードかメッセージに何か送ってくれますか?そこでお話ししましょ!! (2019年1月3日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 待ちます!!!待ちますとも!!!そして読みます!!!あと、もしよかったらなんですけど、、、占つくの中でのお友達になってもらえませんか?無理でしたら全然ふっちゃってくれてかまいません!!! (2019年1月3日 17時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メノン | 作成日時:2018年8月19日 9時