ある日きむてひょんが弟になりました

きむてひょんが9匹 ページ10

ずっとテテとぐったんのことを考えていたらいつの間にかもう放課後。



もしかしたら他にもメンバーがいるかもって思ったけどいなかった…


まあそんな簡単に会えるわけないもんね…



とりあえず教室を出ようとリュックを背負って席を立つと。







「「「「キャァァァァァァァァ！！！」」」」






廊下の方から黄色い歓声…というより悲鳴。






なんか…デジャヴ…




「ヌナ〜？一緒にかーえろっ！」



廊下側の窓からひょこっと覗いてきた顔に教室からも悲鳴。





その顔についついほっぺが緩む。



「テテ！もちろん！帰ろ帰ろ〜！」



テテの元へ駆け寄る間女子達から羨望の眼差しを感じる。



優越感…！





「…あ、あの…」



テテの前に行くとテテの隣に立っていた男の子がオドオドした表情で私を見ていたのに気付いた。





わ、めっちゃかわいい……



テテの友達かな…？









……あれれ。








開いてるのか開いてないのか分からない糸目に…


ぽってりぷくぷくの唇に…


ムチムチほっぺに…


輝くエンジェルオーラ…









「…テテテテテ、テテ！こ、この子は…」



その男の子から目を離せないまま、テテに聞く。




「えっとね、今日友達になったパクジミンって言うんだ〜。ヌナ、ジミナも一緒に帰っていいよね？」







まじすか……！！







「もももちろん！！え、えと、テテの姉のAです！ジミンちゃ…んん、ジミン…君は何年生？」



危なかった…ジミンちゃんって言ってしまうところだった…


初対面でこれは引かれる。





「あ、テ、テヒョナと同じ2年です…」



急に話しかけられたからなのか顔を真っ赤にさせて、慌てて答えるエンジェル。






…ンンンッ






反射的に両手で顔をおおってその場にしゃがみこんでしまった。







「ヌナどうしたの？」



「Aヌナ！どうしたんですか！？」



「おいジミナ！ヌナをヌナって呼ぶな！俺だけが呼んでいいんだぞ！」


「いいじゃんかヌナって呼ぶくらい！」





わぁ…私を巡って2人のイケメンが争ってる…(ちょっと違う気がするけど)






訂正。大収穫。


しかもせくしージミンじゃなくてぷりてぃージミン！






チラッと顔を上げてみると




「「ヌナ…？」」






皆さん、これ以上の天国あると思いますか？



あのテテとジミンが私の顔覗き込んでるんですよ？



超ドアップで。





「……尊死…」

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