ある日きむてひょんが弟になりました

きむてひょんが6匹 ページ7

鼻血が出ないようにもう片方の手で鼻を抑えて歩いていると





「あっキム姉弟！おはよ！！」



後ろから聞こえてきた聞き覚えのある声にテテと同時に振り向く。






「あ！ハルちゃん！おはよ〜！」




テテ…ハルちゃん呼び…だと…？


ヌナもいいけどちゃん付けも羨ましい…！




「今日もイケメンだなテヒョンや。そしていい加減ヌナをつけろ。」




「それはダメっ！」



ハルの言葉にテテがブンブンッと頭を横に振る。




「だって俺Aヌナしかヌナ呼びしないって決めてるし…」



少し頬を赤らめてそう言う。





……テテや。
手繋ぐのは平気なのにそれは照れるの？




鼻を抑える手が自然と強くなる。






「はぁ…2人いつ見てもカップルみたいだよね…毎日手繋いでるし。ただのバカップルにしか見えないよ。」







カカカカカカ、カップル！？！？







顔が赤くなって固まる私とは対照的にイヒヒと笑って上機嫌そうなテテ。





「でしょでしょっ！？俺とヌナってそこらのカップルよりカップルらしいと思う！」



「ね、ヌナ？」





私の顔を覗き込みながらそう問いかけてくるけど、






ち、近い！顔が！近いよキムテヒョン！





「そそそ、そうかもね！」



必死に顔をそらして早口でそう言う。






すると何故か一気に静まり返る。





「…？なんでみんな喋らないの？」



顔を2人の方へ戻すと。





「A…今日変だよ…」


「ハルちゃん…ヌナ朝からずっと変なんだよ…」





化け物を見るような目で私を見るハルと何か悟りを開いたかのような顔のテテ。






「…え、酷くない！？」




「だっていつものAなら、私とテテは前世さえも来世さえも永遠に一緒！とか言って繋いだ手見せびらかしてくるのに…」




……オゥ…


空いた口が塞がらないってこういうことなんだね。




前までの私ブラコンすぎだろ！！
てかそれDNAの歌詞ね！やっぱ私は根っからのarmyなんだ！






「ヌナ今日から照れ屋さんだもんね〜？ほら、早く行かないとさすがに遅刻しちゃうよ！」



私の手を引っ張って歩きだすテテ。




そして私の隣をまだ不思議そうな顔をして歩くハル。








…ここ顔面偏差値異様に高くなってない？




私は自分の顔が悲しいよ。

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