きむてひょんが45匹 ページ47
「ふふ、やっぱりヌナかわいいですね。」
内側からジンジンと熱い頰をジミンの指がするっと撫でる。
また悲鳴のような歓声のような、叫び声があがった。
「…ん、」
ジミンの指は意外と冷たくて、反射で肩が跳ねる。
「……あーもうジミンっ!からかわないでってば!」
「えー?別にからかってませんよ?」
「じゃあ私の反応で楽しんでる!とにかく離れて!お弁当返して!どうせまたテテ縛って来たんでしょ?早く帰って解いてあげて!」
「むぅ…Aヌナっていつもテヒョナのことばっかり…僕だって……」
口を尖らせたジミンの言葉の続きは
「…ジミナアァァァァアアァァァア!!!ヌナからぁ!!離れろおぉぉぉおぉぉお!!!!」
テテの怒鳴り声に掻き消されて私の耳に届くことはなかった。
「テテ!!」
今度は間違いなく歓声が教室に沸き起こる。
「はぁっ、はあぁっ、ヌナ!ジミナに何もされてない!?大丈夫!?」
ジミンをぐいっと押し退けて私の頰を両手で挟み込む。
よく見るとテテの体には縄跳びが巻き付いていた。
待ってジミン縄跳びでテテを縛ってたの?
「い、いや?ジミンになんか何もされてないけど?」
「あーヌナ!嘘はダメですよ〜ちゃんと僕にキスされたって言わなきゃ〜」
あ、パクジミンめ。やりおったな。
今顔をテテに固定されててジミンの顔は見えないけど、ニヤニヤしてるのバレバレなんだからね。
「キ、キスゥ!?」
テテが目をひん剥いて私とジミンを交互に見る。
「いや、テテ!違うから!キスされたけど違うの!」
「ヌナ真っ赤になってましたよね〜」
「ヌナと…ジミナが…キス…?」
「黙れパクジミン!テテ、あのね、したのは唇じゃなくて…もご、」
目はこれでもかってくらい見開いているのに、何も見えなかった。
違う。
テテの顔が近すぎて、何も認識出来なかったんだ。
テテのサラサラな前髪が私のおでこにかかって、ふわっとテテの匂いがした。
「…なっ、なっ、なっ……」
「いひっ、ジミナ!これでおあいこだろ!!」
「…バカテヒョナッ」
「……え?」
あれはもしかしてもしなくても
正真正銘の、『キス』だ。
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佐藤 夏恋 - メノンさん» 夏恋もメノンさん好きです!更新楽しみにしてます (2018年10月7日 12時) (レス) id: 11309aee17 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - 佐藤 夏恋さん» ありがとうございます!!可愛いですって!?そう言ってもらえて良かった…夏恋さん好きです!サランへ!! (2018年10月6日 18時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 夏恋 - めっちゃ面白いです!テヒョン可愛すぎて…更新楽しみにしてます。いや、もうなんか、うん、ほんと好き← (2018年10月3日 22時) (レス) id: 11309aee17 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - バンタンさん» あえて主人公でなくハルちゃんを選択するセンス…好きです。現実逃避、お伴します! (2018年10月2日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - 谷桐さん» えっ、何ですかそれ羨ましすぎです!!なるべく早く公開できるよう頑張ります!!ありがとうございます! (2018年10月2日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メノン | 作成日時:2018年6月11日 19時