きむてひょんが44匹 ページ46
グゥ…キュルルルルルルル……
「…ひもじい！！」
私の目の前でサンドイッチにかぶりついているハルと目があった。
「ちょ、唾サンドイッチにかかる。黙って。」
「違う！私が求めてる返事はそんなんじゃない！」
「だから唾飛んでるんだって！汚い！何！Aお弁当は！？」
「テテが間違えて持ってるの！！」
「え、じゃあ取りに行けばいいじゃん。」
はは、それが出来たら苦労してないし。
だって私…
テテが何組か知らないんだもん！！
姉弟なのに弟のクラス知らないとか有り得ないから『テテって何組？』なんて聞けるわけないし…
じゃあカトクで連絡…ってなるけど、今朝家出るときにテテのスマホが玄関に置きっ放しになってるの見ちゃったし。
「ひもじいよぉ……」
「う…サンドイッチ…くっ…一口くらいなら？あげてもいいけどっ？」
「私ツナマヨ好きじゃないから嫌だ。なんでハムじゃないの。」
「こいつ…私の必死の善意を足蹴にした挙句文句までつけてくるとか…」
視界の隅に天使の輪っかがちらっと見えた。
「あ、ヌナ！お弁当届けに来ました！さっきはごめんなさい〜」
「…げ、ジミン。」
違った。
天使の輪っかじゃなくて悪魔の角を生やしたジミンだった。
「ジミンや。そのごめんなさいは何に対してのごめなさいなの？」
「へ？お弁当届けに来たのに結局持ち帰っちゃったことにですけど。」
だよね！こいつ私のほっぺにちゅーしたことなんて何も思ってないよ絶対！！
ん？って首を傾げるジミンは天使みたいにかわいいけど、今はそのぷっくりした無駄に色っぽい唇にしか目が行かない。
「…ジミンのばーか。ちむちむの癖に色気ダダ漏れスイッチあるのやめろよばーか。」
小声で悪態をつく。
「…あ、もしかしてヌナ…」
それに対して何か思いついたようなジミンが口を開いた。
そして私の肩に手を置いて、
「ヌナ…さっきのこと、意識してるんですか…？」
耳元で、ぼそり。
「ぅ…ぁ…」
…こんな体勢じゃ、何が何でもさっきのこと思い出しちゃうじゃないか。
サンドイッチをポトリと机に落とすハル。
悲鳴か歓声かわからない女子達の叫び声。
ジミンが触れている私の肩が焼けそうなくらい熱い。
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佐藤 夏恋 - メノンさん» 夏恋もメノンさん好きです！更新楽しみにしてます (2018年10月7日 12時) (
レス) id: 11309aee17 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - 佐藤 夏恋さん» ありがとうございます！！可愛いですって！？そう言ってもらえて良かった…夏恋さん好きです！サランへ！！ (2018年10月6日 18時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 夏恋 - めっちゃ面白いです！テヒョン可愛すぎて…更新楽しみにしてます。いや、もうなんか、うん、ほんと好き← (2018年10月3日 22時) (レス) id: 11309aee17 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - バンタンさん» あえて主人公でなくハルちゃんを選択するセンス…好きです。現実逃避、お伴します！ (2018年10月2日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - 谷桐さん» えっ、何ですかそれ羨ましすぎです！！なるべく早く公開できるよう頑張ります！！ありがとうございます！ (2018年10月2日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メノン | 作成日時：2018年6月11日 19時
