きむてひょんが39匹 ページ41
「……おい。お前らそこまでにしとけ。」
テテの匂いを嗅ぎ続けていると不機嫌そうな声を投げかけられる。
誰だ。
私とテテの愛の時間を邪魔する不届き者は。
まあテテも何も言わないしこのままでいっか。
「…おいって！」
「ぅお、」
誰かに首根っこを掴まれてテテから引き剥がされた。
あぁ…また『ぅお』って言ってしまった…
このままじゃゆんちゃんのハートを射止めたヘリンちゃんにいつまで経っても追い付けない…
「…俺キムにハートなんか射止められてないし。」
またまた強がっちゃって…
だって抱きしめてたじゃん。ほっぺ赤くなんてしちゃってさ！
……ん？…待って？
私…今誰と会話を……
恐る恐る顔を上げて少し左に向けると
「はっ、誰が誰を抱きしめて赤くなってたって？全部聞こえてんだけど。」
口の端を片方だけ上げて、汚物でも見るような目で私を見る
大魔王…もといミンユンギがいた。
あ、テテが何も言わなかったのはゆんちゃんに睨まれてすくんだからか…
「…いえっ！私の見間違いだったんだと思います。どうか！怒りをお沈めくださいユンギ様。」
ゆんちゃんの冷たい目から逃げるように慌てて頭を下げながら、私ってこんなにスラスラ謝罪できるのか…と少し感心。
……でもその冷たい視線、ちょっとキュンとした。
好き。ふへへ。
「…だからお前全部声に漏れてるから。」
「…へ？」
「だからその…キムを抱きしめてたとか、…ちょ、っとキュンとした…とか…す…す…ぅ…」
「あ、あの、ゆんちゃん？」
さっきまで私を汚物を見るような目で見ていたのに、急に目を逸らして言葉も歯切れが悪くなる。
すると今度は口を手で覆って、もう片方の手でなぜか私の口までも覆ってきた。
「や、やっぱいい。忘れろ。とにかく、全部聞こえてるから！もっと気を付けろ。」
待ってゆんちゃんわけがわからない。どうした。
…んぉ？
ゆんちゃんちょっと…耳が赤いんじゃなくて？？
「ふが、ふもがご、」
あっ喋れない。
「…っあ、わりぃ…」
ふがふが言う私を見て、パッとゆんちゃんが手を離す。
「ぷはっ…ゆんちゃんなんで照れてるの？」
「んなっ、て、照れてねぇし！」
「いやでも耳赤…」
「うるっせぇ！ほら！早く戻るぞ！」
あっ待って服引っ張ると伸びるからやめてくれ大魔王。
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佐藤 夏恋 - メノンさん» 夏恋もメノンさん好きです！更新楽しみにしてます (2018年10月7日 12時) (
レス) id: 11309aee17 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - 佐藤 夏恋さん» ありがとうございます！！可愛いですって！？そう言ってもらえて良かった…夏恋さん好きです！サランへ！！ (2018年10月6日 18時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 夏恋 - めっちゃ面白いです！テヒョン可愛すぎて…更新楽しみにしてます。いや、もうなんか、うん、ほんと好き← (2018年10月3日 22時) (レス) id: 11309aee17 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - バンタンさん» あえて主人公でなくハルちゃんを選択するセンス…好きです。現実逃避、お伴します！ (2018年10月2日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - 谷桐さん» えっ、何ですかそれ羨ましすぎです！！なるべく早く公開できるよう頑張ります！！ありがとうございます！ (2018年10月2日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メノン | 作成日時：2018年6月11日 19時
