きむてひょんが38匹 ページ40
「ヌナ!はいこれ!」
テテにぎゅうぅっとされてから数分後。
なるべくその感覚を忘れたくなくてその場から微動だにしなかった私の視界に、テテの声と一緒に飛び込んできたのは
「わぁ、このキーホルダーかわいー!」
尻尾の先っちょにピンクのリボンが結んである、割と大きめのライオンのキーホルダー。
「ひひ、でしょ?じゃあヌナ、ヒョン達のとこに戻ろ!」
ライオンのキーホルダーを無理矢理手に握らされ、空いてるもう片方の手をテテに繋がれる。
「え、テテ!これお会計!」
慌てる私を見てテテはニマァッと笑って、ポケットから何かを出して、それを得意げに見せてくる。
「ヌナに払わせるなんてできないもん。んふふ、お揃い!」
テテの手の平にちょこんと乗った、尻尾の先っちょに青いリボンが結ばれているライオンのキーホルダー。
思わず口をあんぐりと開けて、テテとライオンを交互に見る。
……好き!!!!!
もうキムテヒョン大好き!!!!!
なんでこんなに嬉しいのかわかんないけど今すごい嬉しい!!
好きが!!!!ぶわあぁぁぁぁ!!って!!!!
「テテありがとおぉぉ!!ヌナね、これ絶対毎日肌身離さず持ち歩くから!あ、スマホにつけよっかな、えーとえーと…」
今ものすごくテテに感謝を伝えたいのに、言葉じゃ伝わりきらない。
あーもどかしい!
唸る私にニコニコしているテテの
薄っぺらそうな胸板が目に入った。
あ。これだ。
迷うことなく、瞬時に両手を伸ばしてテテに力一杯抱きつく。
「ん〜〜!!テテ大好きっ!!」
「ぅえっ、ヌ、ヌナ!?」
頭上から珍しく焦ったテテの声が聞こえるけど、構わず顔をテテの胸板に埋める。
薄っぺらそうだなぁっていつも思ってたけど、意外とがっしりしてる…
あと…めっちゃいい匂い…する……
「スウゥ…ハアァァァ……スウゥゥゥゥ………」
「待ってヌナ俺の匂い嗅いでる?嗅いでるよね?」
「スウゥゥゥ…嗅いでる……」
「な、な…じゃじゃあ俺だってヌナの頭撫でくりまわすし!!」
あ、そこは私の頭の匂い嗅ぐじゃないんだ。
まあ頭皮なんて嗅がれたくもないけど。
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佐藤 夏恋 - メノンさん» 夏恋もメノンさん好きです!更新楽しみにしてます (2018年10月7日 12時) (レス) id: 11309aee17 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - 佐藤 夏恋さん» ありがとうございます!!可愛いですって!?そう言ってもらえて良かった…夏恋さん好きです!サランへ!! (2018年10月6日 18時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 夏恋 - めっちゃ面白いです!テヒョン可愛すぎて…更新楽しみにしてます。いや、もうなんか、うん、ほんと好き← (2018年10月3日 22時) (レス) id: 11309aee17 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - バンタンさん» あえて主人公でなくハルちゃんを選択するセンス…好きです。現実逃避、お伴します! (2018年10月2日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - 谷桐さん» えっ、何ですかそれ羨ましすぎです!!なるべく早く公開できるよう頑張ります!!ありがとうございます! (2018年10月2日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メノン | 作成日時:2018年6月11日 19時