きむてひょんが35匹 ページ37
「んなっ!なんで笑うんですか!!」
こっちは至って真面目にお願いしてるのに!!
「ひゃひゃ、だって、Aちゃんっ、プロポーズみたいだったもんっ!あひゃひゃっ」
プププ、プロポーズぅ??
「そっ…んな恐れ多いこと世界のバンタンにするわけないでしょうっ!」
「あーおっかし…ひゃひゃ、あぁ笑った笑った。」
笑い過ぎて目に涙が溜まってるソクジンさん。
一体何がそんなにツボにはまったんだか…
「…うん。いいよ。あと1週間、Aちゃんに貰われてあげます。」
…んぁ?
『Aちゃんに貰われてあげます。』だって?
「ちょ、今の言葉録音するんでもう1回言ってください!」
スマホを出して、慌てて録音アプリを開く。
「え〜?Aちゃんが僕のペンになってくれたらいいよ?」
そう言ってニコッと笑うソクジンさんを3秒ほど見つめて、2秒ほど考えて
私はスマホをそっと鞄に入れた。
「私は永遠にテテだけを愛すテテペンなので。」
「なっ!この顔だよ?ビデオでもいいんだよ?」
ずいっと私の顔を覗き込んできたソクジンさんの顔はやっぱりドストライク過ぎて目を逸らす。
「…ワタシ、ソンナユウワクニマケナイ。」
「せめて感情込めて僕の目を見て言おうか!?」
両頰をソクジンさんに引っ張られて、
「Aちゃんなんか、こうしてやるっ!」
と、縦に横に斜めにむいーっと伸ばされる。
あぁもう!これ以上私の顔を崩壊させないで!!
しばらくソクジンさんに顔を崩壊させられていると
ふわっ
一瞬、体が浮いたような気がした。
「……ヌナっ、見つけた…」
テテの声がすぐ後ろから聞こえる。
「テ、テテ?」
足元へ視線をやると、ソクジンさんから大分離れていて、お腹には恐らくテテの腕が回っていて
背中は恐らくテテの体温を感じていて
「…な、なんでもかんでもバックハグする癖をやめろ!!この無自覚ピョンテ!!」
「え?じゃあ正面からハグしたらいいの?」
いやズレてる。話がズレてるよテテ。
「てかジンヒョン!ヌナにそんな近付いちゃダメ!ヌナは渡さないし!」
「…ジンヒョン……はは、ヤキモチか?テヒョナ!」
テヒョナ
そう言ったソクジンさんは、『大学生』の『ソクジンさん』じゃなくて『防弾少年団』の『キムソクジン』だった。
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佐藤 夏恋 - メノンさん» 夏恋もメノンさん好きです!更新楽しみにしてます (2018年10月7日 12時) (レス) id: 11309aee17 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - 佐藤 夏恋さん» ありがとうございます!!可愛いですって!?そう言ってもらえて良かった…夏恋さん好きです!サランへ!! (2018年10月6日 18時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 夏恋 - めっちゃ面白いです!テヒョン可愛すぎて…更新楽しみにしてます。いや、もうなんか、うん、ほんと好き← (2018年10月3日 22時) (レス) id: 11309aee17 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - バンタンさん» あえて主人公でなくハルちゃんを選択するセンス…好きです。現実逃避、お伴します! (2018年10月2日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
メノン(プロフ) - 谷桐さん» えっ、何ですかそれ羨ましすぎです!!なるべく早く公開できるよう頑張ります!!ありがとうございます! (2018年10月2日 20時) (レス) id: 12718eb4e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:メノン | 作成日時:2018年6月11日 19時