ある日きむてひょんが弟になりました

きむてひょんが22匹 ページ24

キュキューキュッ


壁に掛けたカレンダーに3つ目のバツをつける。







「ん？ヌナ何書いてるの？」




コーラを飲みながら隣に来たテテにそう聞かれるも




「ん〜…」



どう答えればいいかわからず、曖昧に言葉を濁してはぐらかす。





「この日何かあるの？でっかく星あるけど。」




テテが指差したのはあの手紙が来た日から丁度2週間後の日で





「ま、まあね。」




あなたとお別れの日なんです、だなんて言えるか！






テテが弟の日々に驚くくらい違和感がなくなってきて



これが終わるのがもう怖い。







「…てかテテ。よく朝からコーラなんて飲めるね。」



「あ、ヌナ炭酸飲めないんだっけ。」



「そうだよ…炭酸飲める人ってどんだけ舌強いんだろうね…」




真面目に炭酸飲める人尊敬してる。






すると何を思ったのか




「…触ってみる？」





舌をんべっと出して顔を近付けてくるキムテヒョン。







「……は？」



いやいや



触る？




何を？






テテのベロを！？







「……テテ何言ってんの！？」



「らって、」



「一旦ベロはしまえ！」




あぁ、直すついでに唇ぺろって舐めないで！！



私を殺しにかかってるの！？





「だってヌナが炭酸飲める人どんだけ舌強いんだ〜とか言ってたから、俺の触ればわかるかなーって思って！」






発想が四次元。



触ればわかるかなーって？




わかんないし！！





「わ、わかるわけないじゃん！目に毒だから絶対これからやらないこと！わかった！？」



テテの舌ぺろとか晒してしまった暁にはそこらの女達はみんな死亡してしまうわ！





「はーい…あ、ヌナ。唇にチョコ付いてる！」



「チョコ？どこどこ。」



慌てて指を唇に持って行こうとすると




「あー待って！俺がとる！」



指をテテに掴まれて、顎をもう片方の手で掴まれる。





「……な、なんで顎？」



テテを見上げると







「っ、！？」






不意にテテの顔が近付いてきたと思ったら、ぺろっと私の唇を舐めるテテの舌。








「…ひひ、チョコの味！」




目を伏せて離れたテテが一瞬でいつもの四角い笑顔で私を見る。







「ん？ヌナなんで顔真っ赤なの？」





その言葉でより一層集まる熱。






「テ…テテの………無自覚ピョンテ野郎！！！」








3日目、スタート。

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