ある日きむてひょんが弟になりました

きむてひょんが17匹 ページ19

「お前ら静かにしろよおぉぉぉぉぉぉ！！！」



ここは！！私の家だ！！！




するとピタッと静かになるリビング。





しかし




「……ヌナァ…大丈夫？そんなにプンプンしてたらライオンさんに食べられちゃうよ？」



「それテヒョナがヌナに構ってばっかりだからじゃないの？ヌナ、僕が癒してあげます！」



「いいじゃないですかナムジュンさん！ほら、口開けてください！」



「え、えぇ…じゃ、じゃあいただきます…」



「はわわわわわ、ナムジュンさんが！私ナムジュンさんにあーんしてる！キャーー！！」





また一瞬にして無法地帯へ戻っていく。



四次元なテテ。

とりあえずあざとさ満天のジミン。

ナムジュン愛が強いハル。

なんだかんだでデレデレなナムジュンオッパ。




1人、置いてけぼりな私。

アウェー感が半端ない。







「私…疲れた…寝る……」





誰か構ってくれないかな！って願いを込めながら
ちょうどドアノブに手をかけたその時、




「ヌナ！待って！」



声と共に私の手の上に咄嗟に手を重ねる大きな手が。




「……テテ？」



や、やっと私の相手してくれるの？





「ヌナ……」



うんうん。




「あの……」



行かないで？とか？キャッ





「……臭くなるからお風呂に入ってから寝た方がいいよ？」







「……は……はぁぁ？？？」



予想外の言葉に思わず振り向くと真剣な表情のテテ。









「……テテのばーか！ばーか！！どうせ私は臭いもん！！」



テテの手をはねのけて、リビングを出て行く。




「え、ヌナどこ行くの！」




「お風呂入って寝る！！ヌナは臭いらしいからね！しばらく部屋来ないで！！」



ぴしゃりと言い捨ててわざとドアを勢いよく閉める。






宣言した通り、なるべくリビングの近くは通らないようにお風呂に入って、部屋にこもる。




幸いテテは部屋に戻ってないようで、安心してベッドでごろごろ。






テテのばか。


ちょっと引き止めてほしかっただけじゃん。




欲張りすぎだって？



文句はテテに言ってください。




あぁ、まだ初日なのにこんなにテテに慣れてる自分が怖い。









ぐうぅ……ぎゅるるるるるるるるるる





「……お腹すいた…寝よ……」





電気を消して



あとついでにテテの枕と布団とライオンのぬいぐるみ3匹を床に放って





私は目を閉じた。

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