私と彼の特等席 【JM】

ソクジンの話 ページ45

『……ソクジンさんって…エスパーなんですか…？』







別に俺、エスパーでもなんでもないんだけどなぁ。



まあただのスーパーミラクルイケメンでもないけど？





俺が聞いた、ユンギに告白されたら？って質問に考え込んでいるAちゃん。





あ、めっちゃイメージしにくいって顔してる。



…この子も大概わかりやすい。





よくよく考えてみると、俺の周りってわかりやすい人ばっかり。



ジミナでしょーユンギでしょーあとAちゃん





ジミナがAちゃんに告白したって当てられたのは




ジミナの話をするとき、Aちゃんずっと挙動不審だったから。


顔も赤くなるしね。




前々からジミナがAちゃんのこと好きなのは薄々感づいていたし、



なんならユンギに牽制かけてAちゃんを抱きしめてたのもちゃっかり見ちゃったし。




間近であんな漫画みたいな三角関係見ちゃったからね。


そりゃもうずっと観察してた。





ユンギがAちゃんのこと好きなのも見てたらすぐにわかる。



さっきもジミナがバイト辞めて泣きそうなAちゃん見て泣きそうになっちゃってさ。



ユンギって結構子供っぽいから。



かわいい弟だよ全く。



これは別にヒョンらしさをアピールしたかったから弟って言ってるんじゃないからな？



別に陰でみんなに



ソクジンさんとユンギさんって実は年齢逆でしょ



とか言われてるのなんて知らないから！









「あ、れ？」








「……ジミン…」






……ジミナか。






「……ジミナだった？」







「…なんで、だろ。わかんない…」





Aちゃんはほんとになんでかわからないみたいで、目が開きっぱなしになっている。








……青春だなぁ。

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