私と彼の特等席 【JM】

ヤバいぞ大事件だよ ページ3

チラッ


チラッ




せわしなく動く私の眼球。




…可愛いがすぎるよプリティーボーイ！！








彼が乗って来てから彼が降りるまでは三駅。
およそ15分。




私が降りる駅は彼が降りてから二駅。
ひたすら余韻に浸っている。




プリティーボーイが私の隣にいる間私はチラッチラッと彼を見つめ続けている。





え？バレないのかって？




フフッ




大丈夫プリティーボーイはとてもおネムだから！！
一応起きてるけど意識ほとんどないよあの子！！






…バレてたらヤバいよなこれ。



いやでも毎日隣座ってんだから少なくともキモがられてはないよな…？





まあ今さら辞められるものでもないけどね！
開き直るわ！！






よーしではプリティーボーイ見つめるタイムを
再開しよう。





チラッ





チラッ









……バチッ









え？待って？バチッて？
待って待って今私の視線の先にはプリティーボーイの糸目なお目目が…？



あれ？もしかしてこれって目が合ってる状況？





アイ トゥー アイ ？？




……ずっと見てたのバレた？





やばい。非常にやばいぞ。




逸らそうにも逸らせなくて固まる私。

冷や汗が背中をつたっていく。







「…ふふっ」







「…おはようございます」









今のはプリティーボーイの声？それとも私の幻聴？



いやさすがに私は幻聴が聞こえるほど頭は
イカれてないはず。






……ぐっ……


思わず胸を抑える。








ふふって言ったよこの子ふふって！！！
糸目がキュッてなったよ！！！！




ハッ、こ、ことばを返さなければ固まってる場合じゃないぞパクA！！








「おっ…おは、ようご、ざいます……」

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