私と彼の特等席 【JM】

毎朝待ってるんです ページ1

7時22分、バス停の前でバスを待つ。


スマホを鏡代わりにして寝癖が付いてないかチェックするのはもう日課になってる。



まああの子が乗ってくるのは私が乗った後なんだけど。



あの子っていうのは、
毎朝バスで私の隣の席に座る男の子。



名前も知らないし歳も知らない。
まあ高校生だとは思うけど。




でもお顔がとてもプリティーでキュートだから私より年下なはず！



私のヌナセンサーがそう言ってるよ！




….悲しいことにヌナって呼んでくれる人なんていないけどね！





まあそれは置いといてあのプリティーボーイのことを語らせてくれ。





モッチモチのお肌にキュッとした糸目。




眠そうだけど寝ないように頑張ってる姿がまるで
天使。そう、まさしく天使。





大事だからもう一回言うね？



彼こそが天使。




眠いなら寝てもいいんだよ？さあ寝顔を見せて！って言いたい。とても言いたい。



あぁ…想像しただけでよだれが…





まあ流石にこんな私でも常識はあるからそんなこと口が裂けても言えないけどね。




そもそも口が避けたら言葉を話せるのかわかんないけどね。








え？




そんなにべた褒めするなら喋りかければいいだろって？



私のコミュ力なめてんのか？





聞いて驚けだよ私のコミュ力はミジンコなんだよ！





存在が尊いんだから見てるだけで私は満足だ！






…ハッ


バ、バスが来てしまった。
まだ寝癖確認しきれてないのに！






急いで髪をペタペタするけど頑固な寝癖は直ってくれる気配がなく。



仕方なく諦めてバスに乗り込む。









とりあえず私が言いたいのは、





プリティーアンドキューティボーイのおかげで
私の毎日は潤ってるってことです。

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